レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年06月14日
- 登録日時
- 2022/02/03 16:01
- 更新日時
- 2022/02/22 08:41
- 管理番号
- 中央-1-0021522
- 質問
-
未解決
埼玉県東松山の葛袋にて出土される化石のハスタリスについて書かれている本を探してほしい。絶滅動物ということだが、復元画(イメージ画)や生態が載っている本があれば見てみたい。
- 回答
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下記資料を紹介した。
さいたま市図書館で所蔵がない本については、県内相互貸借を案内した。
(1)『東松山の化石図鑑』東松山市教育委員会 2013年
p15 葛袋のサメの歯化石2(よくみつかる種類)
1,2 アオザメの仲間ハスタリスとして写真あり。
また、化石の解説文にはIsurus hastalisイスルス・ハスタリスと記されている。
(2)『埼玉県比企南丘陵板鰓類化石歯の記録』(葛袋地学研究会研究報告 第1号)1990年
p37 Isurus hastalisの化石について記載あり。写真ではなく白黒のイラストで歯が描かれている。
(3)『埼玉の自然誌』埼玉県立自然の博物館 2019年
p46 アオザメの歯の化石【東松山市葛袋】の写真あり。埼玉県立自然の博物館へ問い合わせをしたが、イスルス・ハスタリスかどうかこの本の写真からの同定は難しいとのこと。下記(4)に明記されているとの情報をもらう。
(4)『埼玉県東松山市の地質』原田吉樹/執筆 荒井豊/執筆 東松山市 2019年
p36 写真90 アオザメ属ハスタリスIsurus hastalisの歯の化石の写真あり。
p37 写真93 根岸層産アオザメ属の顎歯と椎体の化石の写真があり、「同一個体と考えられるアオザメ属ハスタリスの歯や椎骨の化石がまとまって産出しました」と記載されている。
復元画(イメージ図)や生態が載っている書籍は見つからず。参考に下記資料を紹介した。
(5)『海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲』土屋健/著 田中源吾/監修 冨田武照/監修 小西卓哉/監修 田中嘉寛/監修 文藝春秋 2018年
p174 「現在のアオザメとホホジロザメの中間的な特徴をもつとされる「カルカロドン・ハスタリス(Carcharodon hastalis)」との記述あり。
p166~167にサメの絵あり。p181下にp166~167の絵について、ホホジロザメ(現生種)、リヴィアタン(新第三紀)、バシロサウルス(古第三紀)、メガロドン(新第三紀)と生きていた時代も場所も異なる動物たちが描かれている旨が記されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 古生物学.化石 (457 10版)
- 脊椎動物 (487 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- ハスタリス
- サメ
- 東松山
- 照会先
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- 埼玉県立自然の博物館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000311770