レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/11/24
- 登録日時
- 2023/01/25 00:30
- 更新日時
- 2023/01/25 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220144
- 質問
-
未解決
『宮城県史』第20巻(宮城県史刊行会, 1960)の196ページに,「雷が西の方から鳴ると十日間の雨,東の方は三日間,北の方は七日間天気がぐずつく」,「春先の雷は不作のもと」,「冬至の雷,鎌いらず」とあるそうです。その意味を教えてください。
- 回答
-
※【 】内は当館請求記号です。
1 「冬至の雷,鎌いらず」について
下記資料に関連する記載がありました。
資料1 宮城県史編纂委員会編『宮城県史 20』宮城県史刊行会, 1960【212.3/1957.3/20】
p.196 「冬至の雷鎌いらず」に続けて「(翌年不作)」との記述があります。
2 「春先の雷は不作のもと」,「雷が西の方から鳴ると十日間の雨,東の方は三日間,北の方は七日間天気がぐずつく」について
下記資料を確認しましたが,関連する記述は見当たりませんでした。
前掲資料1 宮城県史編纂委員会編『宮城県史 20』宮城県史刊行会, 1960【212.3/573/20】
資料2 森俊彦著『農家の気象への関心について』日本気象学会, [昭和]【K613/モ1】
資料3 中野吉平著『俚諺大辞典』東方書院, 1933【388.8/ナ1】
資料4 仙台市史編纂委員会編『仙台市史 第6巻』仙台市, 1952【K225/セ1-3/6】
資料5 三原良吉著『仙台民俗誌』仙台市, 1952序【K382/ミ3-2】
資料6 佐々木徳夫[ほか]著『宮城の伝説』角川書店, 1979【K388/ミ11】
資料7 鈴木与蔵著『七ケ浜の民話と言い伝え』鈴木与蔵, 1981【K388/1981.6】
資料8 尚学図書編『故事・俗信 ことわざ大辞典』小学館, 1982【388.8/1982.4/R】
資料9 蔵王町公民館[編]『『むかしからの言い伝え』収集帳』蔵王町公民館, 1986まえがき【K388/1986.3】
資料10 涌谷町立涌谷第一小学校父母教師会編『親が子に伝えることわざ集』涌谷町立涌谷第一小学校父母教師会, 1988【K388/オ8】
資料11 [熊代彦太郎編]『俚諺辞典』大空社, 1990【388.81/1990.6/R】
資料12 菅原孝雄著『新釈三陸のことわざ』三陸新報社, 1994【K388/ス1】
資料13 「民話と文学」編集委員会編『宮城・丸森町の伝承』民話と文学の会, 1994.6【K388/1994.6/26】
資料14 菊池武人編『近世仙台方言書 続翻刻編』明治書院, 1995【K880/キ1/3】
資料15 仙台市史編さん委員会編『仙台市史 特別編6』仙台市, 1998【K225/セ1-13/27AB】
資料16 武田重良「「ことわざ」と「言い伝え」(農業地方版) : 一地震と雷に関するもの」『文芸角田』52号, 角田市文化協会, 1998, pp.54-57【PK900/フ】
資料17 高橋哲郎著『宮城・登米の巷説・口承』高橋哲郎, 2015【K388/2015.X】
- 回答プロセス
-
1 「雷が西の方から鳴ると十日間の雨,東の方は三日間,北の方は七日間天気がぐずつく」,「春先の雷は不作のもと」,「冬至の雷,鎌いらず」について,依頼文にあった『宮城県史 20』の内容を確認。該当の「冬至の雷,鎌いらず」の部分に続けて,その言葉の意味に関連する「(翌年不作)」の記述があったのでそちらを紹介することとした。
2 その他,「雷が西の方から鳴ると十日間の雨,東の方は三日間,北の方は七日間天気がぐずつく」,「春先の雷は不作のもと」について,宮城県の雷に関することわざや民話・伝承等に関する資料1から資料18までを確認したが,その意味や由来等に関連する記述は見つからなかった。
(追加調査 2023年1月8日)
「春先の雷は不作のもと」に関連する方言について,下記資料に解説が掲載されており,春雷の発生のメカニズムと,農作物の被害について言及している。なお,ことわざの伝承地域は「各地」と記載されている。
参考資料1 大後美保編『災害予知ことわざ辞典』東京堂出版, 1985【369.3/タ2/R】
p.192 「春雷は不作」の項
参考資料2 大後美保編『天気予知ことわざ辞典』東京堂出版, 1984【451.8/タ2/R】
p.75 「春雷は不作」の項
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
-
- 宮城県史編纂委員会?編 宮城縣?著. 宮城県史 20. 宮城県史刊行会, 1960.3【212.3/1957.3/20】:
- 森 俊彦/著. 農家の気象への関心について. 日本気象学会, [昭和]【K613/モ1】:
- 中野/吉平?著. 俚諺大辞典. 東方書院, 1933【388.8/ナ1】:
- 仙台市史編纂委員会/編. 仙台市史 第6巻. 仙台市, 1952【K225/セ1-3/エ6】:
- 三原良吉/著. 仙台民俗誌. 仙台市, 1952序【K382/ミ3-2/イ】:
- 佐々木徳夫[ほか]/著. 宮城の伝説. 角川書店, 1979.11【K388/ミ11】:
- 鈴木 与蔵/著. 七ケ浜の民話と言い伝え. 鈴木与蔵, 1981.6【K388/1981.6】:
- 尚学図書/編集. 故事・俗信 ことわざ大辞典. 小学館, 1982.4【388.8/1982.4/R】:
- 蔵王町公民館/[編]. 『むかしからの言い伝え』収集帳. 蔵王町公民館, 1986.3まえがき【K388/1986.3】:
- 涌谷町立涌谷第一小学校父母教師会/編. 親が子に伝えることわざ集. 涌谷町立涌谷第一小学校父母教師会, 1988【K388/オ8/イ】:
- [熊代 彦太郎/編]. 俚諺辞典. 大空社, 1990【388.81/1990.6/R】:
- 菅原 孝雄/著. 新釈三陸のことわざ. 三陸新報社, 1994.6【K388/ス1】:
- 「民話と文学」編集委員会/編. 宮城・丸森町の伝承. 民話と文学の会, 1994.6【K388/1994.6/26】:
- 菊池武人/編. 近世仙台方言書 続翻刻編. 明治書院, 1995.4【K880/キ1/3】:
- 仙台市史編さん委員会/編. 仙台市史 特別編6. 仙台市, 1998.3【K225/セ1-13/ウ27AB】:
- . 文芸角田 1号(昭51.7)-. 角田市文化協会, 【PK900/フ】:
- 高橋/哲郎∥著. 宮城・登米の巷説・口承. 高橋哲郎, 2015.10【K388/2015.X】:
- 大後 美保/編. 災害予知ことわざ辞典. 東京堂出版, 1985.5【369.3/タ2/R】:
- 大後 美保/編. 天気予知ことわざ辞典. 東京堂出版, 1984.6【451.8/タ2/R】:
- キーワード
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- ことわざ -- 宮城県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000327828