レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/10/07
- 登録日時
- 2022/11/19 00:30
- 更新日時
- 2022/11/19 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-220087
- 質問
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未解決
幕末の学者大槻俊斎の血縁と思われる大槻清人という人物について,大槻俊斎との関係,生没年,履歴などが知りたい。
大村益次郎が江戸にいた安政年間の受け取り書簡に,大槻清人という人物がおり,安政3年に水戸藩に招かれていた形跡があります。
- 回答
-
1 「大槻清人」について,資料1から資料16を確認したが記述なし。
2 また,「大槻俊斎の関係者(子)ではないか」との質問者の推測から,大槻俊斎の子について,資料1の該当部分を参考として紹介した。
- 回答プロセス
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下記資料1から資料16にあたりましたが,「大槻清人」に関する記載等はみあたりませんでした。
※【 】内は当館請求記号です。
資料1 青木大輔著『大槻俊斎』大空社, 1998【K289/オシ1998.Z】
資料2 佐々木侑著『大槻俊斎先生小伝』宮城県図書館, 1943【K289/オ5-2】
資料3 『大槻俊斎先生建碑記念誌』大槻俊斎先生顕彰会, 1960【K289/オ5-5】
資料4 片倉舜[編]『大槻俊斎略伝』片倉舜, [1975]【K289/オ5-3】
資料5 北沢正誠[ほか]編著『蘭学者伝記資料』青史社, 1980【402.8/ラ1】
資料6 岩手日報社編『清庵と大槻家の人々』川嶋印刷, 1982【K288/イ3】
資料7 宮城県図書館編『大槻家の人々展』宮城県図書館, 1984【K288/ミ2】
資料8 『角川日本姓氏歴史人物大辞典 4』角川書店, 1994【K288/カ9】
資料9 平松勘治著『長崎遊学者事典』渓水社, 1999【281.93/1999.X/R】
資料10 菊田定郷著『仙台人名大辞書』仙台郷土研究会, 2000【K280/キ1-3】
資料11 芳賀登[ほか]編集『日本人物情報大系 51』皓星社, 2000【281.08/1999.7/51】
資料12 坂田啓編『私本仙台藩士事典』坂田啓, 2001【K280/サ7-2】
資料13 三好昌文著『幕末期宇和島藩の動向』三好昌文, 2001【218.3/2001.X】
資料14 大島英介著『大槻磐渓の世界』宝文堂, 2004【K289/オハ2004.3】
資料15 仙台郷土研究会編『仙台藩歴史事典』仙台郷土研究会, 2012【K205/2012.1】
資料16 一関市博物館[編]『江戸文人の交友録』一関市博物館, 2016【K289/オハ2016.4】
なお,下記資料に「大槻俊斎」の長男,「玄俊」等に関する記述がありました。参考までに御紹介します。
前掲資料1 青木大輔著『大槻俊斎』大空社, 1998【K289/オシ1998.Z】
pp.75-97 「附大槻玄俊」の項
「俊斎の長男玄俊,名は徳祐,天保十二年七月十七日江戸に生れた(中略)註 徳祐は俊斎の碑文(七)による。玄俊の通称は明治二年九月,医業開業届に記されてゐるのが最后で,三年八月には俊斎を称してゐる。ところが五年七月,俊斎を改めて,実名肇(タダシ)を用いた。しかし明治二十年十月改名願を出して復た,俊斎と改め,以后変へなかった。(中略)安政五年八月,コレラ流行の最中,大園立甫に随って長崎に向った。時に十八歳であった。(中略)彼の長崎滞在は安政六年の末か,万延元年の初めまでと思われる。(後略)」
pp.62-74 「家庭」の項に,大槻俊斎が「万延元年十一月,幕府に差し出した親類書」の下書と思われるものの記載があり,大槻俊斎の子について「惣領 玄俊(後略)」「二男 伊東哲之助(中略)玄朴長子,哲之助,信保と称した,後,幸之助,更に幸三と改めた。天保五年生(後略)」「三男 浅野順之助 之も玄朴の二男,初め繁次郎と云ったが,後,順之助と改めた。天保十三年生(後略)」「四男大槻源次郎 又は源次と記されている。後,裕といった。嘉永四年十二(十一)月八日生。」「五男 大槻清五郎(後略)」という記述があります。
pp.105-124 「大槻俊斎と子玄俊の年譜」の項
pp.113-115 ※安政年間を抜粋し,関連する箇所の記載内容を御案内します。
「安政元年甲寅(一八五四) (俊斎)五一歳 (玄俊)一四歳(後略)」「安政二年乙卯(一八五五) (俊斎)五二歳 (玄俊)一五歳(後略)」「安政三年丙辰(一八五六) (俊斎)五三歳 (玄俊)一六歳(中略)大村益次郎寄寓す。(後略)」「安政四年丁巳(一八五七) (俊斎)五四歳 (玄俊)一七歳(後略)」「安政五年戊午(一八五四) (俊斎)五五歳 (玄俊)一八歳(中略)玄俊は立甫とゝもに長崎に留す。」「安政六年巳未(一八五六) (俊斎)五六歳 (玄俊)一九歳(中略)十月 種痘所にて願ひ出で,解剖を行ふ。(大村益次郎執刀)」
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 青木大輔/著. 大槻俊斎. 大空社, 1998.12【K289/オシ1998.Z】:66,72,87-95/39-40
- 佐々木 侑/著. 大槻俊斎先生小伝. 宮城県図書館, 1943【K289/オ5-2/エ】:
- . 大槻俊斎先生建碑記念誌. 大槻俊斎先生顕彰会, 1960【K289/オ5-5】:
- 片倉 舜/[編]. 大槻俊斎略伝. 片倉舜, [1975]【K289/オ5-3】:
- 北沢 正誠/[ほか]編著. 蘭学者伝記資料. 青史社, 1980【402.8/ラ1】:
- 岩手日報社/編. 清庵と大槻家の人々. 川嶋印刷, 1982【K288/イ3/ウ】:
- 宮城県図書館/編. 大槻家の人々展. 宮城県図書館, 1984【K288/ミ2】:
- . 角川日本姓氏歴史人物大辞典 4. 角川書店, 1994.7【K288/カ9/イ】:530-532
- 平松 勘治/著. 長崎遊学者事典. 渓水社, 1999.10【281.93/1999.X/R】:
- 菊田定郷/著. 仙台人名大辞書. 仙台郷土研究会, 2000.5【K280/キ1-3/ウ】:194-200
- 芳賀 登/[ほか]編集. 日本人物情報大系 51. 皓星社, 2000.10【281.08/1999.7/51】:
- 坂田 啓/編. 私本仙台藩士事典. 坂田啓, 2001.5【K280/サ7-2/オ】:
- 三好 昌文/著. 幕末期宇和島藩の動向. 三好昌文, 2001.10【218.3/2001.X】:82-86
- 大島/英介∥著. 大槻磐渓の世界. 宝文堂, 2004.3【K289/オハ2004.3】:
- 仙台郷土研究会∥編. 仙台藩歴史事典. 仙台郷土研究会, 2012.1【K205/2012.1】:38-70
- 一関市博物館/[編]. 江戸文人の交友録. 一関市博物館, 2016.4【K289/オハ2016.4】:
- キーワード
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- 大槻, 俊斎(オオツキ, シュンサイ)
- 大槻, 肇
- 大槻, 清人
- 大村, 益次郎(オオムラ, マスジロウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000324308