レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年12月
- 登録日時
- 2006/01/15 13:50
- 更新日時
- 2014/08/28 11:07
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-0675
- 質問
-
未解決
郡上市出身の労働運動家・可児義雄について調べていたところ、講演会の記念写真と思われる写真に可児義雄とともに尾崎行雄、鈴木文治、鈴木鉄次郎、塩野栄四郎、黒沢伸三郎の名が記された垂れ幕が写っていた。尾崎行雄、鈴木文治については調べることができたが、鈴木鉄次郎以下の3人については資料が見つからない。何か分かることはないか。
- 回答
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鈴木鉄次郎:
可児義雄が足尾銅山での労働運動について記した著作「常盤宣伝記」(『同志可児義雄追想集 復刻版』(農民の父可児義雄顕彰会 郡上一揆の会,2005)に収録)に、可児義雄の同志として「鈴木鐵」という人物が記されている。この人物について足尾銅山関係の所蔵資料を調査したところ、村上安正「足尾に生きたひとびと」(編集工房随想舎,1990)に大正年間の足尾の労働争議に関連して、可児義雄とともに鈴木鉄次郎の名と注記があった。以下は注記の引用。
「鈴木鉄次郎=生没年不明。いつも風采をかまわない男で「頑鉄」と愛称されていた。耳学問で社会思想について詳しく知っていた」
他に記載のある資料が見つからないため、質問の人物と同一かは確認できなかった。
塩野栄四郎、黒沢伸三郎については、資料を見つけられず。
- 回答プロセス
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1 可児義雄の活動時期を参考に読売新聞CD-ROM(大正編・昭和前期編1)、大原社会問題研究所編『社会・労働運動大年表』(労働旬報社,1986)、『日本社会・労働運動家伝記目録』(国立国会図書館参考書誌部,1966)を調査するが、見つからず。
2 鈴木鉄次郎については、回答に記した通り。
3 塩野栄四郎、黒沢伸三郎についても、鈴木・可児と同じく足尾銅山などの労働運動関係者と推定して調査したが、資料を見つけられなかった。
- 事前調査事項
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『日本大百科全書』『日本人名大事典』『コンサイス日本人名事典』『市民社会運動人名事典』は調査済み。
写真の撮影年月日を尾崎行雄記念財団で調査してもらったが分からなかった。
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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- 『同志可児義雄追想集 復刻版』(農民の父可児義雄顕彰会 郡上一揆の会,2005)
- 村上安正「足尾に生きたひとびと」(編集工房随想舎,1990)
- キーワード
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- 可児義雄(かに よしお)
- 労働運動
- 足尾銅山
- 社会運動
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 可児義雄(1894‐1935):大正・昭和時代前期の労働運動家。大正8年大日本鉱山労働同盟会創立に参加。同年足尾銅山争議で投獄される。保釈後、麻生久らと全日本鉱夫総連合会を組織し、小坂、別子などの鉱山争議や、秋田県前田村の小作争議を指導した。(『講談社日本人名大辞典』より)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000027095