レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月06日
- 登録日時
- 2024/01/09 15:09
- 更新日時
- 2024/01/09 15:09
- 管理番号
- いわき総合-地域737
- 質問
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未解決
いわき市(川前町小白井など)で、冷蔵庫の上などにカラスの頭を置く風習はあるか。
- 回答
-
所蔵資料等を調査しましたが、お問い合わせいただいた風習について、具体的な記述は確認できませんでした。
参考まで、いわき地方のカラスの風習・民俗について記述が確認できた主な資料は、以下のとおりです。
【資料①】「カラスと民俗」田母野公彦:著(『福島の民俗 第2号』 福島県民俗学会 1974 p24~28)
【資料②】『いわき市史 第7巻』(いわき市史編さん委員会 いわき市 1972)p308、p328~329、p362
【資料③】『福島県史 第24巻』(福島県 1967)p366、p372
【資料④】『写真で綴るいわきのくらし』(草野日出雄 はましん企画事業部 1974)p98、p110、p136
【資料⑤】『いわき市の文化財』(いわき市教育委員会 2017)p25
※【資料②】【資料④】は「国立国会図書館デジタルコレクション」でも閲覧できます(送信サービスで閲覧可、要ログイン)
https://dl.ndl.go.jp/ja/(最終アクセス:2023/12/25)
※【資料⑤】はいわき市教育委員会ホームページでも閲覧できます。
「「いわき市の文化財」改訂版 発売!」
https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000004777/index.html(最終アクセス:2023/12/25)
上記資料では、
・山入りや鍬入れ、農立てなどの時に供え物をし、カラスを呼ぶ。
・カラスを「オミサキ(オミサギ)」と呼ぶことがある。「オ」は敬称で、「ミサキ」は前駆、先鋒の意味。
・稲の種を播く時の水口祭りでは、ニワトコの木に苗取山三宝荒神の牛王の礼を三角にたたんだものと、「カラス幣」(正月神棚に餅を上げた敷紙を小さく四角に切って篠竹または茅に挟んだもの)を用いる。
・御宝殿熊野神社(錦町)の「お鉾立ての神事」では、山方の「兎の鉾」と、海方の「烏(三本足のカラス)の鉾」によって豊作・豊漁を占う。
・氏神祭り、山の神講などでもカラスを呼んだり、供え物を食べさせたりする地域がある。
などの風習について記述があります。
- 回答プロセス
-
以下の資料には、質問に関する記述は確認できませんでした。
・『川前村誌』[K-210.1-1-カ-・1110038856]
・『われらの郷土 川前編』[K-210.1-1-ワ-・1110039318]
・『郷土誌 川前小学校 昭和7年(福島県訓令第2号)』[K-210.1-1-キ-S-・1112114473]
・『郷土誌 桶売小学校 昭和7年(福島県訓令第2号)』[K-210.1-1-キ-S-・1112114457]
・「川前の年中行事(上)」吉田博令:著(『福島の民俗 第9号』p49~55所収)[K-380-フ-9・1110065586]
・「川前の年中行事(下)」吉田博令:著(『福島の民俗 第10号』p15~29所収)[K-380-フ-10・1110065594]
・『写真で綴るいわきの伝統』[K-380-ク-・1110065305]
・『東北民俗資料集 4』[K-382-ト-・1110065909]
・『いわきの民俗 上』[K-382-ワ-・1110066055]
・『いわきの民俗 下』[K-382-ワ-・1110066063]
・『東北民間信仰の研究 上』[K-387-イ-・1110066741]
・『東北民間信仰の研究 下』[K-387-イ-・1110066758]
・『写真で綴るいわきの伝説』[K-388-ク-・1110065313] ほか
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『福島の民俗 第2号』 (K-380-フ-・1110065511)
- 【資料②】『いわき市史 第7巻』 (K-210.1-1-イ-・1110038567)
- 【資料③】『福島県史 第24巻』 (K-210.1-0-フ-・1110038062)
- 【資料④】『写真で綴るいわきのくらし』 (K-380-ク-・1111909303)
- 【資料⑤】『いわき市の文化財』 (K-709-イ-・1114080912)
- キーワード
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- カラス
- 烏
- 鴉
- 風習
- 民俗
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000344459