レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年8月26日
- 登録日時
- 2018/01/08 14:09
- 更新日時
- 2018/12/08 16:54
- 管理番号
- 相大-H29-094
- 質問
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解決
以下の話がのっている本を探している。
鶴の飛来地である鹿児島県・出水平野が舞台。
まな鶴の親子の実話。2002~2017年頃の事。
母鳥が病気かケガで北国へ渡れず出水に残ることになる。
息子と伴侶は北国に渡らなかった。(一緒に出水に残った。)
次の年息子は相手を見つけ、飛来した。
- 回答
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以下の資料を提供した。
『上手な老い方 空の巻』
『とべ!出水のツル』
- 回答プロセス
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自館OPACにてキーワード“出水”、“マナヅル”、“親子”等で探すもヒットなし。
インターネットGoogleにて上記と同じキーワードで検索するも該当なし。
“ツル”“出水平野”等キーワードを色々ためす。その中でツルは家族愛または夫婦愛が強いとの表現が多い。キーワードに加える。
“ツル 家族愛”で検索。個人のブログにツルセンターの方の話しとして、細部は異なるが似た話しがのっていた。
「けがをしたのはオス。メスと子供は初夏近くまで日本にいるが一度北へ渡る。秋にメスが戻ると真っ先にオスのもとへ向かう。冬を過ごし春に夫婦で北へ渡る。」
という内容であった。
“ツル 夫婦愛”で検索をする。別の個人ブログにも同様の話がのっていた。
検索の中で出水の鶴の保護監視員で第一人者といわれる“又野末春さん(故人)”という方がいるのがわかる。
神奈川県立図書館OPACにて“又野末春”で検索をするがヒットなし。
著者“又野末春”で検索をし、次の資料がヒットする。自館OPACにて確認したところ、所蔵あり。
『上手な老い方 空の巻 サライ・インタビュー集』 サライ編集部/編 小学館 1998 【s16172777 914.6】
p155 インタビューを受けた19人のうちの1人として記載あり。エピソードの1つとして語られている。
「昭和48年でしたがね、夫婦のオスが怪我をして保護したんです。3月になって仲間が皆帰ってしまってもとても飛べる状態じゃない。するとメスのほうも帰ろうとしないんです。~略~5月には1羽で帰りましたが。~略~その年の10月、第1陣で出水に渡来して、真っ先に夫のいるゲージに駆け付けたんですよ。~略~標識になる足環を付けて放してやった。そうしたら翌年です。夫婦が2羽の子供を連れて、戻ってきてねえ。~略~」それから毎年戻ってきていた。鶴の種類の記載はなし。
インターネットGoogleにて“又野末春 著者 出水”で検索する。
次のノンフィクション絵本がヒットする。自館OPACにて確認したところ所蔵あり。
『とべ!出水のツル』 関口シュン/著 佼成出版社 1996 【s16172777 E】
p27-29 又野末春さんの半生、鶴の保護活動が絵本で語られている。エピソードの1つとして上記と同様の話が描かれている。鶴はナベヅルと記載あり。
細部が異なるので質問者に確認をとる。これで良いとの事なので2冊を貸し出す。
注:【 】は自館のコードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 評論.エッセイ.随筆 (914 9版)
- 参考資料
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- 『上手な老い方 空の巻』 サライ編集部/編 小学館 1998
- 『とべ!出水のツル』 関口シュン/著 佼成出版社 1996
- キーワード
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- 出水
- 出水平野
- マナヅル
- ツル
- 家族愛
- 夫婦愛
- 又野末春
- イズミ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 実話
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000228042