レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/02/24
- 登録日時
- 2021/03/06 00:30
- 更新日時
- 2021/03/31 10:11
- 管理番号
- R1001692
- 質問
-
解決
水素の吸入について書いてある本はあるか
- 回答
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以下の資料を紹介しました
(1)『若くなりたければ水素をとりなさい!』芝岡起世/著 アートデイズ 2017
(2)『「水素」吸入健康法』橋本勝之/著 幻冬舎メディアコンサルティング 2017
(3)『効かない健康食品 危ない自然・天然』松永和紀/著 光文社 2017
(4)『水素水生活できれいになる!』学研プラス 2016
(5)『週刊新潮』 2019/07/04 新潮社
(追加判明情報)
(6) 明治大学科学コミュニケーション研究所「Gijika.com」HP
(https://gijika.com/)
(7) 独立行政法人国民生活センターHP
(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161215_2.html)
(8)『水の常識ウソホント77』左巻健男/著 平凡社 2015
- 回答プロセス
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1.Google検索にて、“水素吸入”で検索
→ヒットしたものの概要から、美容法、健康法に関わるものだと見当をつける。
利用者に確認したところ、健康面での本でよいとのこと。
2.当館蔵書検索機で、フリーワード検索“水素吸入”
→数点ヒットするが、当館には所蔵がない本
・『若くなりたければ水素をとりなさい! 』
・『「水素」吸入健康法』
→内容が合致しそうでしたが、取り寄せまではご希望なし。
3.当館蔵書検索機で再度フリーワード検索“水素”
→数点ヒットのうち美容や健康に関する内容のものをピックアップして内容を確認。
・『効かない健康食品 危ない自然・天然』 松永和紀/著 光文社
→P20~27第一章 1「ニセ科学か本物か?水素水」に水素水や水素ガスについての項目在り。
P26-27「水素ガスを吸い込む治療は…」の部分に水素吸入について記載あり。
・『水素水生活できれいになる!』 学研プラス
→主に水素水についての内容だが、P43に水素吸入装置のイメージ図と説明が少し記載されている。
・『週刊新潮』 2019/07/04 号 新潮社
→P130~133「『水素ガス吸引』で万病退治・若返りは本当か」の記事有。
水素吸入機器の写真の掲載もあるが、参考までにということで紹介。
水素や水素水について記載がある資料は多かったが、水素吸入についての記載はなかなか見つけられなかった。
(後日、再調査)
※調査対象を絞り込むために、以下は検索ワード“水素水”で検索
4.新聞データベース検索「朝日新聞 聞蔵Ⅱ」
フリーワード検索“水素水”
①2020年08月04日 朝刊 生活1 21面
「その商品の効果、根拠ある? 次亜塩素酸水・DHA・水素水… 科学性判定サイト運営の研究者に聞く」
…「科学らしくみえるもの」の科学性を判定するサイト「Gijika.com(ギジカドットコム)」を運営している明治大学科学コミュニケーション研究所の山本輝太郎研究員(科学リテラシー)の記事。
ただし、水素吸入についての直接の記述はなし。
②2019年08月24日 朝刊 茨城全県・1地方 27面
「効能うかがわせ、水素水を販売 鉾田市健康づくり財団運営の施設 /茨城県」
…県薬務課による「承認された医薬品ではない水素水が、疾病に効能があると書いて販売することは、医薬品医療機器法(薬機法)に抵触するおそれがある」などの記事。
③2017年03月04日 朝刊 3社会 37面
「「水素水でやせる」広告根拠なし 消費者庁、3社を処分」
5.4-①の記事の研究所(研究者)についてGoogle検索
→明治大学科学コミュニケーション研究所(https://gijika.com/scl/)
トップページの説明より以下引用
「明治大学科学コミュニケーション研究所は科学と社会の問題について研究しています。
中でも、「疑似科学」を大きなテーマとしてさまざまな取り組みを行っています。
疑似科学とは、「一見すると科学であるかのように見えるが、実は科学ではないもの」のことです。」
さらにページ内で“水素水”を検索
→「情報コミュニケーション学部石川教授らが疑似科学に関するオンラインサイトを開発
情報の海にはもう溺れない!Gijikaからはじめる正しい健康生活!
〜あなたもウェブで参加!科学の目で解き明かす、そのカラダにいいこと、ウソ?ホント?〜」
2019年2月27日プレリリース情報がヒット
(https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2018/6t5h7p00000u2awo.html)
→「疑似科学※」に対するオンライン上の情報拠点サイト、Gijika.comの紹介があります。
(https://gijika.com/)
→このページにおける「疑似科学」とは、科学を装っているにもかかわらず、実際には科学的根拠が薄弱な主張・商品などの総称で、生活者の適切な選択を阻む問題として話題になっていることと書かれています。
6.Gijika.com(https://gijika.com/)カテゴリ検索“水素水”
→水素水に関する効果やデータの客観性、科学的な水素水の健康効果に関する議論に関する記述が確認できます。
以下「水素水」に関する総評をHPより引用
「水素水の効果を医学的に研究する試みは現在も行われており、個々の研究自体は疑似科学とはいえない。
ただし、ヒトに対しての具体的な効果・効能は確立されておらず、データ不足であることが懸念される。
特に、水素水の理論的支柱である抗酸化作用については懐疑的にならざるを得ず、この段階で「○○という効果がある」と主張することは難しい」
その他、水素水研究に関する参考文献や関連書籍・関連サイトの紹介もあります。
・『水の常識ウソホント77』左巻健男/著 平凡社 2015
・独立行政法人国民生活センターHP
(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161215_2.html)
(すべてのサイト最終確認日:2021/3/5)
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498)
- 理容.美容 (595)
- 無機化学 (435)
- 参考資料
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- 若くなりたければ水素をとりなさい! 芝岡起世/著 アートデイズ 2017.1 498.3 , ISBN 978-4-86119-259-3
- 「水素」吸入健康法 橋本勝之/著 幻冬舎メディアコンサルティング 2017.1 498.3 , ISBN 978-4-344-91186-4
- 効かない健康食品 危ない自然・天然 松永和紀/著 光文社 2017.5 498.54 , ISBN 978-4-334-03991-2
- 水素水生活できれいになる! 学研プラス 2016.7 595 , ISBN 978-4-05-611106-4
- 週刊新潮 2019/07/04 新潮社 2019.07.04 051.6
- 水の常識ウソホント77 左巻健男/著 平凡社 2015.9 435.44 , ISBN 978-4-582-85787-0 (p.84 活性酸素を除去するという「水素水」の効能は?)
- 明治大学科学コミュニケーション研究所 https://gijika.com/ 2021/3/5
- 容器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」-「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です- http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161215_2.html 2021/3/5 (独立行政法人国民生活センターHP(2017/1/20更新))
- キーワード
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- 水素
- 水素水
- 水素吸入
- 疑似科学
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000294771