レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年01月20日
- 登録日時
- 2021/03/25 13:29
- 更新日時
- 2021/03/25 14:52
- 管理番号
- 千県西-2020-0009
- 質問
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解決
顎変形症の概要・治療・手術に関する資料はないか。また千葉県内の主な病院の症例数を知りたい。
- 回答
-
●後述の【資料3】「顎変形症診療ガイドライン」が公表された2008年以降に刊行されたもので、関連の記述がある資料を紹介する。
<一般向けの図書>
【資料1】『あごのかたちは変えられる! 顎変形症治療&スマイルトレーニング』(舩木純三著 小学館スクウェア 2014)(当館所蔵なし)
目次は以下のサイトを参照。
(http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/29757502.html)
<医療従事者向けの基本書>
【資料2】『今日の治療指針 2020 私はこう治療している』(福井次矢総編集 医学書院 2020)
p1643「顎変形症」病態と診断、治療方針について述べている。
「症型として、下顎前突症、上顎前突症、上下顎前突症、顔面非対称、下顎後退症、上顎後退症、開咬症などがあるが、複合的な症型を呈することもある。」という記述がある。
【資料3】日本口腔外科学会ホームページ「顎変形症診療ガイドライン」(2008年)
(https://www.jsoms.or.jp/medical/work/guideline/)
なお、診療ガイドラインの定義については以下のサイトを参照。
日本医療機能評価機構「Minds ガイドラインライブラリ 診療ガイドラインとは」
(https://minds.jcqhc.or.jp/s/about_guideline)
<医療従事者向けの図書>
以下、【資料4】から【資料9】の各資料とも症状や治療方針について述べている。
【資料4】『口腔外科の疾患と治療』(栗田賢一編集主幹 永末書店 2019)
p33-41「顎変形症」
【資料5】『口と顎の病気いろいろ』(古森孝英編著 永末書店 2019)
p16-19「下顎前突」「開咬」「顔面非対称」「上顎前突」
【資料6】『口腔顎顔面疾患カラーアトラス』(道健一監修 永末書店 2012)
p131「顎変形症」の総論
p136-134「顎変形症」の各論
【資料7】『顎変形症の術前歯科矯正治療のすすめ方』(根津浩編著 ヒョーロン・パブリッシャーズ 2012)(当館所蔵なし)
目次は以下のサイトを参照。
(http://webcatplus.nii.ac.jp/webcatplus/details/book/4962203.html)
【資料8】『口腔外科学』(白砂兼光・古郷幹彦編 医歯薬出版 2010)(当館所蔵なし)
目次は以下のサイトを参照。
(https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010835685-00)
第3章「顎変形症」
第16章「顎変形症の手術」
【資料9】『口腔外科学』(飯塚忠彦・吉武一貞編集 金芳堂 2010)
p87-108「顎の変形」
●病院ごとの顎変形症の症例数については、それらを一覧できる資料・情報源が見つからなかった。ただ、個々の病院がホームページ上で症例数等を公表している場合がある。当館の近隣にある千葉西総合病院を例に挙げると、顎変形症の手術件数は49件(2019年)となっている。
(http://www.chibanishi-hp.or.jp/pages/link/%E5%8F%A3%E8%85%94%E5%A4%96%E7%A7%91%E5%AE%9F%E7%B8%BE)
そこで、以下では病院を探すときの参考情報をお伝えする。
<インターネット情報源>
【資料10】日本口腔外科学会「口腔外科相談室 あなたの街の専門医がいる病院・歯科医院」
(https://www.jsoms.or.jp/public/machi/)
上の【資料10】を策定した日本口腔外科学会が専門医を認定しており、その所属する病院を県別に一覧表示できる。なお、専門医の定義については以下のページを参照。
「専門医説明、認定医・指導医説明」(https://www.jsoms.or.jp/public/senmon/setsumei/)
【資料11】日本頭蓋顎顔面外科学会「専門医の所属・専門分野一覧」
(https://www.jscmfs.org/specialist/specialist_list.html)
県別に医師の氏名・所属・専門分野が載っており、専門分野として「顔面骨骨切り(先天性疾患、顎変形症)」を挙げている医師もいる。
<図書>
【資料12】『医者がすすめる専門病院 千葉 茨城』(中村康生編集 ライフ企画 2005)
「歯科・口腔外科 千葉県」には以下の7ヶ所が挙がっており、そのうち2ヶ所の紹介に顎変形症の症例数が載っていた。ただし2005年刊行の資料なので、最新の情報は各病院のホームページ等を確認する必要がある。
p312千葉大学医学部附属病院 歯科口腔外科
p313東京歯科大学市川総合病院 歯科・口腔外科「顎変形症は年間約100例。」
p314東京歯科大学千葉病院 口腔外科「顎変形症は年間260例以上。」
p315日本大学松戸歯学部付属歯科病院 顎顔面外科
p315亀田総合病院 歯科口腔外科
p316国保旭中央病院 歯科口腔外科
p317社会保険船橋中央病院 歯科口腔外科
(インターネット最終アクセス:2021年3月3日)
- 回答プロセス
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まず、医学の基本書として【資料2】を確認したところ関連の記述があった。
当館の書架NDC497.3(歯科学)の付近で関連資料に当たると、【資料4】から【資料6】及び【資料9】が見つかった。続いて、国立国会図書館サーチでキーワード「顎変形症」と検索した結果から出版年等を参考に【資料1】【資料7】【資料8】に注目した。
次に、顎変形症についての診療ガイドラインを探してGoogleで検索したところ【資料3】が見つかった。
また、【資料3】を策定した日本口腔外科学会のホームページ内をめぐって【資料10】に到った。専門医というキーワードを得て、他の学会でも顎変形症を診る専門医がいないかGoogleで検索したところ【資料11】が見つかった。
なお、日本顎変形症学会「認定医」のページには人名の掲載がなかった。「現在、認定医制度委員会では認定医等申請のための手引きを作成中です。詳細な申請手続きに関しましては手引きの完成をしばらくお待ちください。」とのこと。
(http://jaw-deform.jp/nintei.html)
さらに、当館の書架NDC498.16(医療施設)付近で病院名簿に当たり、【資料12】の一部に症例数が載っているのを確認した。以下の資料からは関連情報を得られなかった。
『手術数でわかるいい病院 全国&地方別ランキング』(朝日新聞出版 2020)
『日経実力病院調査』(日本経済新聞社編 日経BP日本経済新聞出版本部 2020)
『頼れるドクター 千葉 私たちの街のドクター83名』(ギミックドクターズ・ファイル編集部 2019)
以上は顎変形症についての記載なし。
『千葉県病院名簿』(千葉県健康福祉部医療整備課 2019)
『関東病院情報 東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城』(医事日報 2018)
以上は診療科ごとの分類ではない。
- 事前調査事項
- NDC
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- 歯科学 (497 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『あごのかたちは変えられる! 顎変形症治療&スマイルトレーニング』(舩木純三著 小学館スクウェア 2014)(当館所蔵なし)
- 【資料2】『今日の治療指針 2020 私はこう治療している』(福井次矢総編集 医学書院 2020)(1102554540)
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【資料3】日本口腔外科学会ホームページ「顎変形症診療ガイドライン」(2008年)
(https://www.jsoms.or.jp/medical/work/guideline/) - 【資料4】『口腔外科の疾患と治療』(栗田賢一編集主幹 永末書店 2019)(1102532829)
- 【資料5】『口と顎の病気いろいろ』(古森孝英編著 永末書店 2019)(1102534968)
- 【資料6】『口腔顎顔面疾患カラーアトラス』(道健一監修 永末書店 2012)(1102305061)
- 【資料7】『顎変形症の術前歯科矯正治療のすすめ方』(根津浩編著 ヒョーロン・パブリッシャーズ 2012)(当館所蔵なし)
- 【資料8】『口腔外科学』(白砂兼光・古郷幹彦編 医歯薬出版 2010)(当館所蔵なし)
- 【資料9】『口腔外科学』(飯塚忠彦・吉武一貞編集 金芳堂 2010)(1102212534)
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【資料10】日本口腔外科学会「口腔外科相談室 あなたの街の専門医がいる病院・歯科医院」
(https://www.jsoms.or.jp/public/machi/) -
【資料11】日本頭蓋顎顔面外科学会「専門医の所属・専門分野一覧」
(https://www.jscmfs.org/specialist/specialist_list.html) - 【資料12】『医者がすすめる専門病院 千葉 茨城』(中村康生編集 ライフ企画 2005)(1101974049)
- キーワード
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- 口腔外科学
- 顎-疾患
- 病院
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 健康医療
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000295758