レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20230323
- 登録日時
- 2023/03/24 00:30
- 更新日時
- 2023/06/11 12:28
- 管理番号
- 0400000219
- 質問
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解決
太田廃寺について知りたい。
- 回答
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『新修茨木市史 1』(茨木市史編さん室/編 茨木市 2012)
P522-527 七世紀後半に創建した寺院。出土瓦の写真2枚有。創建瓦は法隆寺の系譜をひく軒丸瓦・軒平瓦だが、法隆寺の瓦と同じ笵ではなく珠文のまわりに唐草文をあしらった特異な軒先飾り板(鬼板)は他に例がない(写真95)。
この他の出土瓦の単弁八弁蓮華文軒丸瓦と単弁一二弁蓮華文軒丸瓦(写真96)があり、それぞれ重孤文軒平瓦と組みあう。後者は東大阪市の河内寺跡と同笵である。
P529-531 716年の寺院併合令以後、合併されたのち補修され手厚い保護を受けた受けた寺院「定額寺(じょうがくじ)」の1つが太田廃寺である。創建期の瓦に加え平城京の系譜をひく瓦が発見されているがその後の瓦はなく太田廃寺は9世紀には廃絶した可能性が高い。
太田廃寺は、古代寺院500寺以上の中で舎利容器(写真99)がほぼ完全に残された数例のうちの1つである。
『新修茨木市史 第7巻 史料編 考古』(茨木市史編さん室/編 茨木市 2014)
口絵89・90 太田廃寺より出土品、舎利容器と瓦のカラー写真
P4 塔心礎、舎利容器の写真
P5 瓦の写真 P449 太田廃寺の出土品の解説
P450 太田廃寺出土瓦の写真
『新聞にみる茨木の近代 3』(茨木市史編さん室/編 茨木市 2009)
P268-269 明治40年の5月30日・31日の朝日新聞大阪本社の記事。
『いばらきの歴史を探ろう!』(茨木市立文化財資料館/編 茨木市立文化財資料館 2015)
古代編P10 古代寺の一つとして紹介。子どもにもわかりやすく、図や写真を使って、簡略に説明している。
『三島地方の歴史・古墳の話・高槻の古墳・継体天皇三島藍野陵考』(笹川 隆平)
三島地方の歴史P37-40 太田廃時発見時の記事の記載内容(明治40年5月30日と5月31日の大阪朝日新聞)と(明治41年「考古界」第六篇第十号「摂津国三島村発掘の遺物」高橋健自氏)の記事を記載。
昭和26年2月24日の記事を昭和38年7月24日に修正(修正前の昭和26年の記事は、太田誌第1・2・3部の2部の転記されている。)
『太田誌 第1・2・3部』(加藤 弥三一/編 太田公民館 1960)
第1部(1960年)P9-10 原田淑人編「日本考古学入門」の「飛鳥・奈良時代(石田茂作筆)」記載の太田廃寺からの舎利容器出土の様子の転記
第2部(1963年)P15-19 茨木市文化財調査資料第1集(120093050)の「太田廃寺の発見について」(笹川隆平著)と「太田廃寺」(田中秀人著)についてと(市広報いばらき第12巻1号・昭和36年1月)の田中秀人氏の記事「太田廃寺」の転記
第3部(1970年)P7-8 昭和44年5月30日の朝日新聞の記事の転記「茨木の太田廃寺跡・遺構発見に望み」(現物に記載記事見つからず)
『太田誌 第5部』(加藤 弥三一編 1994)
P61-62 明治40年5月30日の大阪朝日新聞の太田廃寺発見の最初の記事転記。
「太田廃寺塔婆心礎」「太田廃寺から出土した瓦」「有蓋銅椀」「有蓋矩形銀盒」「有蓋矩形金盒」「大理石櫃」の写真を記載。
「処理容器安置状態復原図」「法隆寺系式端瓦」の図の記載。
『郷土茨木 四訂版』(茨木市教育研究所/編 茨木市教育委員会 1995)
P13-14 古代に存在した寺の一つとして紹介。
『茨木の史跡 平成10年』(茨木市教育委員会/編 茨木市教育委員会 1998)
P43 事実関係のみの紹介で、数行の掲載。
『わがまち茨木 神社・仏閣編』(茨木市・茨木市教育委員会/編 茨木市 1989)
P185 事実関係のみの紹介で、数行の掲載。
『茨木の歴史と文化遺産 第3版』(茨木市・茨木市教育委員会/編 茨木市 2003)
P40-41 古代の寺の一つとして紹介。出土した瓦・塔婆心礎・舎利容器の写真が掲載されている。
『太田・耳原の史跡を訪れる』(加藤 弥三一編 大阪府文化財愛護推進委員 加藤 弥三一 1982)
P10-11 古代に存在したと思われる寺の一つとして紹介。出土した瓦・塔婆心礎・舎利容器の写真が掲載されている。
『茨木市文化財史料集 第1~10集』(茨木市教育委員会/著)
第1集口絵 太田廃寺重弧文軒平瓦、太田廃寺重弁蓮華文軒丸瓦、太田廃寺塔心礎跡の写真
P4-7「太田廃寺の発見について」
P12太田廃寺の名称や年代、及び遺物についての記載がある。
第6集P15「太田廃寺」
第7集P16「太田廃寺」
『太田遺跡・太田廃寺跡 太田遺跡・太田城跡跡1』(大阪府文化財センター/編 茨木市教育委員会 2020)
太田遺跡・太田廃寺跡・太田城跡の発掘調査報告書。
『日本歴史地名大系 28-1 大阪府の地名1』(平凡社 1986)
P185 太田廃寺跡について簡単な記載。
大阪府立図書館資料
『日本考古学入門』(原田淑人/編 吉川弘文館 1950)
P230-231飛鳥奈良時代の舎利容器の発見例5つのうちの1つとして、太田廃寺より出土した舎利容器の説明と「第二十図大阪府三島廃寺出土舎利容器」の図が掲載されている。(2023年2月確認)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 宗教 (160 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 太田廃寺
- 仏教・寺院
- 遺跡・史跡・文化財
- 歴史
- 茨木市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000330929