レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年12月02日
- 登録日時
- 2017/12/06 18:36
- 更新日時
- 2017/12/06 18:37
- 管理番号
- いわき総合-地域526
- 質問
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解決
「元和八年磐城平城地図」というものが、個人のホームページ(http://uchigo.main.jp/naito/map/mapc.html )で公開されている。公開されているものは模写のようだが、この模写絵図と原資料の出典および所蔵者が知りたい。
- 回答
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質問にある「元和八年磐城平城地図」は、恐らくいわき総合図書館で所蔵、公開している「岩城平城内外一覧図」(複製)と思われます。
館内で公開中のものは複製ですが、原品の「岩城平城内外一覧図」は貴重書庫で保存しており、一般公開はしておりません。
公開中の複製は自由に複写ができますので、図書館で複写したものをWeb上で公開しているものと思われます。
個人のホームページで公開中のものを確認しますと、絵図の右側にある「岩城平城内外一覧図」「内藤左馬介政長公入府家臣配置ノ為此図ヲ作製ス 元和八年八月」という部分が除かれて公開されているようです。【写真①】
また、原資料には「備考」が記されており、以下のことが記されています。【写真②】
・元図は山崎家所蔵「平城下古地図」である。
・昭和10年1月に製図手の野木信吉が模写、縮図したもの。元図は畳数十二怗敷の大きさである。
この元図とされる山崎家所蔵「平城下古地図」は、現在、市指定有形文化財となっています。
『いわきの文化財』(いわき市教育委員会 2017)P206によれば、山崎家所蔵「平城下古地図」の作成年代は、享保20(1735)年頃とされています。
「岩城平城内外一覧図」と「平城下古地図」を比較すると、作成年代について矛盾点があることがわかります。「岩城平城内外一覧図」には「元和八(1622)年八月」とありますが、元図となった山崎家所蔵「平城下古地図」は享保20(1735)年頃の作となっている点に疑問が残りますが、図書館では絵図の史料的価値が高いと判断し、公開しているところです。
- 回答プロセス
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1.資料を調査
上記回答のとおり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『岩城平城内外一覧図』[地図・写真/K/291/イ・1111969364]
- 【資料②】『いわき市の文化財』[K/709/イ・1114080912]
- キーワード
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- 磐城平城
- 磐城平藩
- 絵図
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000225965