レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/02/01
- 登録日時
- 2023/03/09 00:31
- 更新日時
- 2023/03/09 00:31
- 管理番号
- 6001059555
- 質問
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解決
書道の先生の手本に書いてあった次の漢詩のタイトルと著者を確認、および掲載の詩集について知りたい。
原文 「月満霧雲遮 花開風雨害 人生有数存 此理誰心会」
- 回答
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日本の漢詩についての基本的な図書を調査してみたが、見当たらず、インターネットの検索サイトを調査したところ、下記の資料に掲載されていることがわかった。探している言葉は、「『一六遺稿 坤』別集」の15丁裏から17丁表の「丹山見似無用雑言三十首篇篇競奇争隽随讀随和」の30首に含まれていた。
質問の漢詩の掲載箇所は16丁表。
次の資料で見ることができる。
・『『一六遺稿』目次及び初句索引(甲賀市史編纂叢書 11)』(杉村邦彦/編 甲賀市教育委員会 2015.3)
別集にはp.138-163まで「一六遺稿」の影印が掲載されている。
全部で31丁あり、校閲にあたった矢土勝之(錦山)の後序と共に構成されている。質問の漢詩はp.143にあり。
「『一六遺稿』影印」の解説(p.[103])によると、
「『一六遺稿』は、巌谷一六の遺稿を、その没後の明治四十五年(一九一二)に四男巌谷春生が編集し発行したもので、乾・坤の二冊からなる。法量はいずれも縦二二.七cm、横一四.九cm、総紙数は一六九丁、袋綴の和装本で、本文は活版印刷。乾・坤あわせて帙に収められる。
乾の巻は杉重華の題字、小牧昌業の序(書は一六女婿の辻順宣)、野口小蘋による吸霞楼(一六の書斎)の図のあと、依田百川による伝、三島毅(中洲)撰文の碑文、巌谷春生の緒言があり、本文「詩」となる。乾(原文ママ)の巻は、本文「別集」「文」と続き、本書の校閲にあたった矢土勝之(錦山)の後序で終わる。
影印には甲賀市水口歴史民俗資料館所蔵で、同館併設の「巌谷一六・小波記念室」に展示するものを使用し、伝以下の本文はその版面のみを掲げた。」ということになっている。
[事例作成日:2023年2月1日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 漢詩文.日本漢文学 (919 10版)
- 参考資料
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- 『一六遺稿』目次及び初句索引 杉村/邦彦‖編 甲賀市教育委員会 2015.3
- キーワード
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- 巌谷一六(イワヤ イチロク)
- 漢詩(カンシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000330012