レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/17
- 登録日時
- 2014/03/14 15:42
- 更新日時
- 2014/12/11 13:56
- 管理番号
- 埼久-2013-155
- 質問
-
解決
各都道府県の「陸水率」が知りたい。「陸水率」という用語があるかはわからないが、「河川率」「湖沼率」もしくは両方を合わせた割合が知りたい。埼玉県は河川率が全国一だと聞いたことがある。
- 回答
-
「陸水率」という用語が使われている例は見あたらなかったが、該当するデータとしては「水面・河川・水路」の合計面積と構成比について毎年埼玉県が調査しているものがあり、「埼玉の土地」という資料に公表している。
このデータは、国土利用計画の管理運営のため県が毎年度「土地利用現況把握調査」を実施して面積を把握し、国に報告しているものである。
全国的な数値については国土交通省の発行した資料に掲載されているが、全国合計値と三大都市圏、地方圏別のデータのみ。同省総合計画課に問い合わせたところ、都道府県別の数値は公表していないという回答を得た。
以上のデータの掲載資料は下記のとおり。
1 埼玉県のデータが掲載されているもの
《埼玉の土地》( http://www.pref.saitama.lg.jp/page/saitama-tochi.html 埼玉県企画財政部土地水政策課 2013/12/17最終確認)冊子版もあり。
平成13-25年度版「埼玉の土地」本文をダウンロード可能。
『埼玉県国土利用計画 第4次』(埼玉県 2010)
2 全国のデータが掲載されているもの
《土地白書》( http://www.mlit.go.jp/statistics/file000006.html 国土交通省 2013/12/17最終確認)
平成25年版「土地白書」の本文ダウンロードが可能。(旧版は平成12年版から掲載)
〈平成24年度土地に関する動向〉 p31-32「土地利用の動向」 円グラフと年次推移表が掲載されている。データは全国、三大都市圏、地方圏のみ。
『日本統計年鑑 第62回(平成25年)』(総務省統計研修所編 総務省統計局 2012)
p12 「地目別面積(平成12-21年)」平成12、17、20、21年の、水面・河川・水路面積あり。ただし、全国、三大都市圏、地方圏のみ。
- 回答プロセス
-
「陸水率」という用語を調べるが記載を確認できず。
1 埼玉の河川率について調べる
埼玉資料を調べる。
『川の国埼玉をめざして』(埼玉県水辺再生課 2012)
p0 知事の言葉「埼玉県は、県土に占める河川の面積割合が3.9パーセントで日本一です。」とあるが、出典なし。
『川の国埼玉魅力100選』(埼玉県県土整備部河川砂防課 〔2008〕)
p0 知事の言葉「本県は県土に占める河川や湖沼など水辺の割合が5.0%で全国4位、河川だけなら3.9%で日本一です。」とあるが、出典なし。
p3「県土に占める河川面積順位」の表あり。出典なし。
2 インターネット情報を調べる
《Google》を〈県土に占める河川の面積割合〉で検索する。
《川の再生 ~川の国埼玉へ~ 埼玉県における水辺空間のポテンシャル》( http://www.pref.saitama.lg.jp/site/kawanosaisei/mizubekuukan.html 埼玉県県土整備部水辺再生課 2014/12/04最終確認)
「1 県土に占める水辺空間の割合は約5%、河川面積だと3.9%で日本一」の記述あり、「県土に占める河川面積割合(主な都道府県)」の表あり。
《みどりと川の再生 川の国埼玉を応援しよう!》(http://www.pref.saitama.lg.jp/site/portal/kawa-saitama.html 埼玉県県土整備部水辺再生課 2014/12/04最終確認)
「埼玉県は県土に占める河川の面積割合が3.9パーセントで日本一であるなど文字どおり「川の国」といえます。」とあるが、出典なし。
《埼玉県の魅力 埼玉県の自慢話》(http://www.pref.saitama.lg.jp/site/saitamakennomiryoku/zimannbanasi.html 埼玉県県民生活部広聴広報課 2014/12/04最終確認)
「川の国埼玉荒川・利根川の二大河川や、長瀞、飯能河原などに代表される清流など、水辺空間に恵まれている埼玉県。県土に占める河川面積の割合は3.9%で全国1位です。荒川の鴻巣市・吉見町間の川幅は2,537mでこれも日本一。(平成19年度国土交通省荒川上流河川事務所調べ)」とあり。
広聴広報課のウェブサイト記載内容より国土交通省ウェブサイトを確認する。
《荒川上流河川事務所》(http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/ 国土交通省関東地方整備局 2013/12/17最終確認)
《河川関係統計データ》(http://www.mlit.go.jp/statistics/details/river_list.html 国土交通省 2013/12/17最終確認)
河川面積割合に関する情報なし。
《水管理・国土保全 統計・調査結果》( https://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/ 国土交通省 2013/12/17最終確認)
1級・2級の河川流域面積はダウンロード可能だが、水系別の統計であり、県別ではない。
《水文水質データベース》( http://www1.river.go.jp/ 国土交通省 2013/12/17最終確認)、《水情報国土データ管理センター》 ( http://www5.river.go.jp/ 2013/12/17最終確認)には関連データなし。
《国土数値情報ダウンロードサービス 河川》( http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-W05.html 国土交通省国土政策局国土情報課 2013/12/17最終確認)
国土数値情報の河川データをダウンロードできるが、内容未確認。
3 埼玉県県土整備部河川砂防課に電話で問い合わせる
土地水政策課より「平成17年度 埼玉の土地」の埼玉県面積と水面・河川・水路の面積(平成15年10月1日現在)から算出したとの回答を得る。
「全国都道府県市区町村別面積調」は《全国都道府県面積調 過去の面積調 平成16年~平成23年》( http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/OLD2-MENCHO-title.htm 国土交通省国土地理院 2013/12/17最終確認)よりダウンロード可能。ただし、平成16年以降のデータのみ。面積1k㎡以上の湖沼を対象とした都道府県と湖沼名別データが掲載されている。
4 埼玉県土地水政策課の発行した資料を探す
『埼玉県国土利用計画 第4次』
p3「土地利用状況の推移」に「表1 利用区分ごとの県土面積の推移」平成5、17、20年の「水面・河川・水路」の面積と構成比の記載があるが数値の出典なし。
p47「水面・河川・水路面積の推移と目標」平成11年-20年のそれぞれと合計の面積と、県土に占める割合あり。
《埼玉県の国土利用計画》
「国土利用計画における国土の利用目的に応じた区分とは、次の7つの地目をいいます。そして、国土利用計画の管理運営のため、これら7地目の面積を把握するため、毎年度、「土地利用現況把握調査」を実施しています。(以下略)」とあり。
調査済み資料(該当なし)
『陸水の事典』(日本陸水学会編 講談社 2006)、『川と湖を見る・知る・探る 陸水学入門』(日本陸水学会編 村上哲生監修 地人書館 2011)、『やさしい陸水学 地下水・河川・湖沼の環境』(飯田貞夫著 文化書房博文社 1993)、『水の言葉辞典』(松井健一著 丸善 2009)、『水の百科事典』(高橋裕〔ほか〕編 丸善 1997)、『水の事典』(太田猛彦〔ほか〕編 朝倉書店 2004)、『水の総合辞典』(水の総合辞典編集委員会編 丸善 2009)、『環境年表 1、2』(国立天文台編 丸善 2009、2011)、『日本の水資源 平成25年版』(国土交通省水管理・国土保全局水資源部編 社会システム 2013)、『河川大事典』(日外アソシエーツ株式会社編集 日外アソシエーツ 1991)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 海洋学 (452 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
-
- 『埼玉県国土利用計画 第4次』(埼玉県 2010)
- 『川の国埼玉魅力100選』(埼玉県県土整備部河川砂防課 〔2008〕)
- 『日本統計年鑑 第62回(平成25年)』(総務省統計研修所編 総務省統計局 2012)
- キーワード
-
- 土地利用
- 照会先
- 寄与者
-
- 国土交通省総合計画課
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000150609