レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年04月16日
- 登録日時
- 2014/10/22 15:07
- 更新日時
- 2022/06/02 14:50
- 管理番号
- 鎌中-2014098
- 質問
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解決
掛け軸に書かれていた「桃李一蹊春」の全文、意味、作者が知りたい。
- 回答
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作者は不明ですが、『史記』李将軍列伝に見える「桃李不言下自成蹊」からの連想によって作られた語だそうです。
意味は「春になると、桃と李の木の美しい花や果実に魅せられたたくさんの人が集まってきて、一本の道ができる」。
※「桃李不言下自成蹊」の意味は「桃や李は言葉を発しなくてもその花や実を求めて人が集まってきて、おのずと道ができる。徳のある人はあえて言葉で招かなくてもそこには自然に人が集まることのたとえ」です。
- 回答プロセス
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①「墨場必携」など書道関連の本を見るが、載っていない。
②漢和辞典、国語辞典、ことわざ辞典を見るが載っていない。
③「桃李一蹊春」をそのままネット検索してみる。
簡単な意味と禅語で茶道の掛け軸に書かれることがよくあるらしい、ということが分かる。
④「禅林名句辞典」(国書刊行会)など、禅語の事典を見るが、載っていない。
⑤茶道の本を見る。ようやく言葉は見つかったが、作者不詳のようだ。
⑥情報提供をいただき、『茶席の禅語句集』を確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 茶道 (791 8版)
- 参考資料
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『新版 一行物 禅語の茶掛 上巻』 芳賀幸四郎 淡交社 1996 【R791.6】
P530 -
『茶の湯歳時記事典 炉』 平凡社 1990 【R791】
P100 - 『茶席の禅語句集』 朝山一玄 淡交社 2003 (当館未所蔵) P164
- 『史記〈列伝〉 3』青木五郎 著 , 小出貫暎 編. 明治書院, 2014. (新書漢文大系 ; 36)P149~150 , ISBN 9784625664274
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『新版 一行物 禅語の茶掛 上巻』 芳賀幸四郎 淡交社 1996 【R791.6】
- キーワード
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- 桃李一蹊春 とうり いっけい の はる
- 一行物 いちぎょうもの
- 禅語
- 掛軸
- 茶掛 ちゃがけ
- 茶道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000161320