レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年10月06日
- 登録日時
- 2023/10/11 12:55
- 更新日時
- 2023/10/11 14:35
- 管理番号
- 蒲郡-2023-10061-般
- 質問
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解決
十手の材料が知りたい。現在テレビドラマで使われているものはステンレスだと思うが、本物は何で作られていたのか。また、現存しているものはあるのか。実物はどこかで見られるのか。
- 回答
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十手は木製、竹製、鍛鉄製、真鍮製がある。骨製のものもあったが、現存していない。
実際に使われていたと思われるものも現存しており、博物館の展示会などで見られる。
常設展示を行っているのは、川越歴史博物館、江戸東京博物館(現在大規模改修工事のため2025年まで長期休館中)がある。
- 回答プロセス
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1.自館OPACにて、キーワード「十手」で検索。ヒットしたものの中から探す。
『十手・捕縄事典 江戸町奉行所の装備と逮捕術』p26「4 木製鉄鈎十手」の項に、「製作材料によって、十手を大きく分類すれば、木と鍛鉄製と、真鍮製の三種に分類される。」とあった。また続けて、「骨製の十手(骨斧(こっぷ))は、現存していないので省略した。」とあった。
同資料p29-長さや形状、製作法や工夫などの詳細な説明があった。
巻頭に実物のカラー写真もあり、現存している十手があることがわかる。
『十手 破邪顕正の捕物道具』目次より、「転木(木の十手)p26」「竹十手p37」「初期鉄鈎十手p38」「真鍮十手p112」などあり、前述の資料とほぼ同じであることがわかる。こちらも各項にて詳細な解説があり、また現存する実物のカラー写真あり。
2.実物が見られる場所について探す。先に提供した2点の資料には、資料の提供先として個人の研究者や収集家、問い合わせ先として十手愛好会事務局の連絡先が掲載されていたが、博物館など気軽に行ける場所がよいとのこと。
3.インターネット検索にてキーワード「十手」+「博物館」で検索。ヒットしたものの中から、下記を紹介。
企画展示として期間限定で行ったことのある博物館には、明治大学博物館がある。
常設展示として現在みることができる博物館には、川越歴史博物館、江戸東京博物館があるが、江戸東京博物館は現在大規模改修工事のため長期休館中。
4.江戸東京博物館ホームページ内のデジタルアーカイブスにて、「朱房付十手」を閲覧することができ、また、文化遺産オンラインにて「(銘)貞次作」を見ることができるが、見たいのは実物だということで、オンラインでみることができるものは紹介しなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 金工芸 (756 10版)
- 参考資料
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名和弓雄 著 , 名和, 弓雄, 1912-2006. 十手・捕繩事典 : 江戸町奉行所の装備と逮捕術 新装版. 雄山閣, 2019.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029577327-00 , ISBN 9784639026389 -
谷口柳造 著 , 谷口, 柳造, 1940-. 十手 : 破邪顕正の捕物道具. 目の眼, 2018.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029088702-00 , ISBN 9784907211134 -
「企画展「十手と錦絵ー描かれた捕者の世界」開催のお知らせ」 明治大学博物館ホームページ
https://www.meiji.ac.jp/museum/news/2017/6t5h7p00000p7nez.html (2023.10.11確認) -
「川越藩」川越歴史博物館ホームページ
http://www.kawagoe-rekishi.com/exhibit/hann.html (2023.10.11確認) -
江戸東京博物館ホームページ
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/ (2023.10.11確認) -
「朱房付十手」江戸東京博物館ホームページデジタルアーカイブス
「https://www.edohakuarchives.jp/detail-18219.html (2023.10.11確認) -
「十手」文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/238686 (2023.10.11確認)
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名和弓雄 著 , 名和, 弓雄, 1912-2006. 十手・捕繩事典 : 江戸町奉行所の装備と逮捕術 新装版. 雄山閣, 2019.
- キーワード
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- 十手
- 博物館
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 道具
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000339620