レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年02月18日
- 登録日時
- 2020/05/29 10:08
- 更新日時
- 2020/05/29 11:38
- 管理番号
- 京歴-495
- 質問
-
解決
京都府立京都学・歴彩館所蔵『日本紀竟宴和歌』の受け入れの経緯はわかるか?
- 回答
-
京都府立京都学・歴彩館所蔵『日本紀竟宴和歌』(①)の受け入れの経緯は、「資料館紀要」(②)第7号、第9号、「総合資料館だより」(③)第42号、第47号の記述をまとめると、以下の通りである。
大御学都可佐(皇学所)
↓
京都学校
↓
京都中学
↓
京都府
↓ 貸し付け
集書会社
↓ 返却
集書院(京都府が開設)
↓
京都府教育委員会事務所 附属図書館
↓
京都府図書館
↓
京都府立図書館
↓
京都府立総合資料館
↓
京都府立京都学・歴彩館
- 回答プロセス
-
当館の蔵書検索システムで『日本紀竟宴和歌』(①)の書誌情報を確認すると、「印記:谿齋藏書、大御學都可佐文庫」とある。
資料現物を見ると、表紙に「京都府図書館」のラベルが貼付されてあり、「題名:文学、冊数:1、函:10、架:5(?)、號:152(?)」と記載されている。
本文1ページ目(標題紙や扉は無い)には、右上に「大御學都可佐文庫」の印、左上に「京都府図書館」の印、右下に、「第 號 明治 年 月 日収受」の受付印(文字記入は無し)、左下に「谿齋藏書」の印がある。
当館の資料・デジタル画像検索システム「京の記憶アーカイブ」の雑誌論文検索でキーワード「蔵書印」を引くと、「資料館紀要」、「総合資料館だより」に、蔵書印に関する論文・記事があることがわかった。
「資料館紀要」(②)には、第7号に「<資料紹介>明治初期の蔵書(一) ~学習院・漢学所の蔵書~」、第9号に「<資料紹介>明治初期の蔵書(二) ~皇学所・京都学校の蔵書~」、13号に「蔵書印 ~明治初期の蔵書補遺~」が掲載されている。
第9号によると、『日本紀竟宴和歌』はp.21でKに分類されており、p.13の表によると、Kの資料は、大御学都可佐(皇学所)→京都学校→京都中学→京都府と所蔵が移っている。
第7号には、京都府が府庁に保管していた大御学都可佐文庫を集書会社に貸し付け、集書会社から京都府が開設した集書院に返却されたことが書かれている。
「資料館だより」(③)の40~55号に「蔵書印」について書かれた全16回の連載記事があり、42号に「蔵書印 その3 大御学都可佐文庫(皇学所)」、47号に「蔵書印 その8 京都府図書」が掲載されている。
42号には、「大御学都可佐文庫」印のある図書は、京都学校、京都中学、京都府立図書館等を経て京都府立総合資料館(当館の前身)へ移管されたものであることが書かれている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書の販売 (024)
- 参考資料
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- ①『日本紀竟宴和歌』 (当館請求記号:和||831||50||)
- ②「資料館紀要」 (当館請求記号:||シリヨ||K)
- ③「総合資料館だより」 (当館請求記号:||ソウコ||K)
- キーワード
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- 蔵書印
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000282516