レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年01月05日
- 登録日時
- 2024/01/22 11:39
- 更新日時
- 2024/02/16 14:04
- 管理番号
- 2375
- 質問
-
解決
「世話字往来」の世話字の部分を調べたい
- 回答
-
*世話字を調べる資料
①『当て字・当て読み漢字表現辞典』(811.2/ササ)
②『あて字の素姓』(811.2/タジ)
③『日本難訓難語大辞典』(811.2/イノ)
⑤『宛字百景』(811.2/スギ)
〈参考資料〉
・『国立歴史民俗博物館研究報告 第54集』(1993)
(論文)「村落における文字文化へ離陸と子ども」高橋 敏/著
・デジタル図書「世話字往来教車」
- 回答プロセス
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(1)国語辞典で「世話字」を調べる
➡『第二版 日本国語大辞典 8』(813.1/ニホ/8)…「ふつうに用いられる、俗なあて字。」とあり
(2)業務検索 すべて=「あてじ」で検索 (「世話字」は検索数 なし)
「810」の棚をブラウジング
①『当て字・当て読み漢字表現辞典』(811.2/ササ)
②『あて字の素姓』(811.2/タジ)
当て字辞典(100語ほど)がついており一語を詳しく解説している。
③『日本難訓難語大辞典』(811.2/イノ)
④『ウソ読みで引ける難読語辞典』(811.2/シノ)
記載なし
⑤『宛字百景』(811.2/スギ)
100語ほど収録
⑥『どうしてこう読む難読語の由来』(811.2/ナカ)
記載なし
(3)インターネットにて「世話字␣歴史」でキーワード検索
・[国立歴史民俗博物館学術情報リポジトリ]にて下記の論文を発見
➡『国立歴史民俗博物館研究報告 第54集』(1993)
(論文)「村落における文字文化へ離陸と子ども」高橋 敏/著
p238~「世話字往来」の書き下し文の掲載があるが内容が若干違う
・インターネットにて「世話字往来」と検索
➡始祖は「世話字往来教車」とあり
NDLにて「世話字往来教車」で検索
➡デジタル図書「世話字往来教車」
筑波大学附属図書館 電子資料を表示でp5~
世話字往来のふりがなのついたものが掲載されている。
(4)国立国会図書館デジタルコレクションにて「世話字往来」とキーワード検索
➡何件かヒット。内容を確認するが、世話字往来についての記述はあるが、書き下し文については見つけられず、どの語句が世話字なのかは不明
(5)桜井町「川澄源一家文書」について自館の「地域・行政デジタル資料」のデータベースで「川澄源」と検索
➡『安城市堀内町の民族』(AA 382/アン/)
P42に記載あるが、当件とは関連なし
➡『新編安城市史 2 通史編 近世』(AA 234.5/アン/)
川澄家文書の記載が何件かあるが、関連なし
➡『小川の歴史をさぐる』(AA 234.5/オガ/)…関連なし
➡『桜井の文化財』(AA 709/サク/)…関連なし
- 事前調査事項
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世話字とは俗語や口語などを表記するために作られた当て字や新作漢字のことで、「兎角 とかく」「左而巳 さのみ」「六ヶ敷 むつかしく」などがあるとのこと。桜井町「川澄源一家文書」に記載の『世話字往来』の翻刻を持参されていた。子どもの躾の大切さを語る中で世話字の使用例を示していると思われるが、どの語句が世話字なのか明らかにしていない。『世話時往来』の世話字が分かる文献を探している。
- NDC
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- 音声.音韻.文字 (811 9版)
- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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- 笹原 宏之. 当て字・当て読み漢字表現辞典. 三省堂, 201011. , ISBN 978-4-385-13720-9
- 田島優/著. あて字の素姓 常用漢字表「付表」の辞典. 風媒社, 201911. , ISBN 978-4-8331-2105-7
- 井上辰雄/監修、日本難訓難語編集委員会/編集. 日本難訓難語大辞典. 遊子館, 200701. , ISBN 4-946525-74-2
- 杉本つとむ/著. 宛字百景. 八坂書房, 201806. , ISBN 978-4-89694-249-1
- キーワード
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- 世話字(セワジ)
- 世話字往来(セワジオウライ)
- あて字(アテジ)
- 一般書
- 郷土
- 当て字(アテジ)
- 宛字(アテジ)
- 難語(ナンゴ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000345273