レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/9/18
- 登録日時
- 2021/06/23 00:30
- 更新日時
- 2021/06/25 11:43
- 管理番号
- 6000005841
- 質問
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解決
灘循環電気軌道について詳しく知りたい。
- 回答
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『再版神戸市史 本編総説』(p359)に「神戸・御影間十七里の灘循環電車の渡邊徹等により資本金三百萬円を以て」との記述がある。脚注にある『明治運輸史』は本市図書館所蔵なし。『西宮市史 第三巻』(p269)には取引銀行の破綻から始まり、灘循環電気軌道の資産と路線特許が阪急に譲渡された経緯が書かれている。
『尼崎地域史事典』の「阪急電鉄」の項目にも下記のように掲載あり。
「阪急電鉄の前身である箕面有馬電鉄(1907年・明治40創立、現在の宝塚線)は’13年(大正2)十三駅から分岐し伊丹を経て門戸にいたる路線の免許を得、すでに創立準備中の灘循環電気軌道に接続して阪神間直接路線の実現を計画していた。ところが翌年灘循環電気軌道が資金難となったので阪神電鉄がその特許線を買収し、尼崎-岩屋(現神戸市灘区)間の増設計画線と接続して阪神間直接路線の実現を期した。その後箕有・阪神両社の間に交渉がすすめられた結果、’16年4月箕有が灘循環電気軌道を買収合併することになり、その後両社で訴訟となったが、結局’18年12月上告審で箕有側の勝訴となった。(攻略)」
そのほか『阪神急行電鉄二十五年史』『75年のあゆみ』にも掲載あり。
国立国会サーチで官報(1917年2月24日)が検索結果にあがる。灘循環電気軌道は明治45年7月25日に敷設特許を得ていたが、大正6年2月23日に特許権利を箕面有馬電気軌道に譲渡すると記載されていた。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 尼崎地域史事典 尼崎市立地域研究史料館/編 尼崎市(p342P-p343 )阪神急行電鉄二十五年史 吉原政義/編 阪神急行電鉄株式会社(p5p-p12)75年のあゆみ 記述編 阪急電鉄/編集発行 (p16-p17)全国鉄道事情大研究 神戸篇 川島令三/著 草思社(p39)西宮市史 第3巻 西宮市/編集発行(p269)神戸市史 第1集 本編総説 神戸市/編集発行 (p359)地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み 関西1 今尾 恵介/著 白水社(p152)
- キーワード
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- 灘循環電気軌道(なだじゅんかんでんききどう)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000300641