レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/10/09
- 登録日時
- 2022/03/03 00:30
- 更新日時
- 2022/03/03 11:59
- 管理番号
- 所沢本-2021-033
- 質問
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解決
「顧況」という人の「聴角思帰」という詩の書かれた状況や解釈の記載のある資料が見たい。
- 回答
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以下の資料に記載があります。
〇『唐詩選 下』 [李攀竜/編] 岩波書店 1978年
〇『新釈漢文大系 19』 明治書院 1964年
〇『唐詩選 下』 高木正一/著 朝日新聞社 1996年
- 回答プロセス
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所蔵資料の内容確認
〇『唐詩選 下』 [李攀竜/編] 岩波書店 1978年
P255に「聴角思帰 (角を聴いて帰らんことを思う)」 「顧況 (こ きょう)」の項あり。
「角は軍中で用いる角笛。…」と状況解説、
「故園黄葉満青苔…」「故園の黄葉 青苔に満つ…」と詩の全文
「わがふるさとの庭に、黄ばんだ落葉は青い苔の上一面に散り敷いていた。と、夢に見て、さめてののちに聞く、城壁の上で(後略)」と解釈の記載あり。
〇『新釈漢文大系 19』 明治書院 1964年
P752-753に「聴ㇾ角思ㇾ帰 (角を聴いて帰るを思ふ)」 「顧況 (こ きょう)」の項あり。
作者、解題、通釈、語釈あり。
「通釈」に「ふるさとの庭に、黄色い落葉が、青い苔の上にいっぱい散りしいている、と夢に見て、目ざめれば、城壁の上で(後略)」との記載あり。
〇『唐詩選 下』 高木正一/著 朝日新聞社 1996年
P342に「聴角思帰 角を聴いて 帰るを思う 顧況 (こ きょう)」の項あり。
文中に「ふるさとの庭に、黄ばんだ落葉が、青い苔のうえ一面に散りしいている、と思ったら、それは夢。夢がさめると、おりから城壁の上では、(後略)」との記載あり。
△『漢詩の事典』 松浦友久/編 大修館書店 1999年
P109に「顧況(こ きょう)」(727?-816?)の項あり。
「(前略)…他に、次の七絶ニ首も有名。ともに左遷中の作であるが、明快な流れの中に景・情がよく融合している。
故園の黄葉 青苔に満つらん…(中略)(「角を聴きて帰るを思ふ」)」の記載はあるが、解釈等はなし。
×『故園黄葉』 阿川弘之/[著] 講談社 2002年
目次の下に「故園黄葉満青苔…」の詩の掲載あり。
P212に「故園黄葉」の項あり。文中に「聴角思帰」の詩全文と読み下し文はあるが、解釈等はなく、遠藤周作との思い出のエッセイとなっている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌.韻文.詩文 (921 9版)
- 参考資料
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- 唐詩選 下 [李攀竜/編] 岩波書店 1978 921.43 4-00-320093-4
- 新釈漢文大系 19 明治書院 1964.3 928 4-625-57019-0
- 唐詩選 下 高木正一/著 朝日新聞社 1996.12 921.43 4-02-259008-4
- キーワード
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- 顧況
- 聴角思帰
- 唐詩
- 角を聴いて帰るを思う
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000312963