レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月30日
- 登録日時
- 2013/10/30 20:12
- 更新日時
- 2013/12/26 12:13
- 管理番号
- 名古屋市鶴-2013-013
- 質問
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解決
愛知県におけるアメリカ移民の実態についての資料はないか。特に明治に起きた水害(「鵜多須切れ」)がきっかけで移民の数が増えたのではないかと思うが、そのことについて書いている資料はあるか。
- 回答
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(1)愛知県におけるアメリカ移民についての資料には下記のものがあります。
『北米愛知県人誌』 水谷万岳/著 愛知県人会 1920年
『佐織町史 通史編』 佐織町 1989年 p.225-228
「統計からみた愛知県における海外渡航の様相」 石田泰弘/著 (『郷土文化 第53巻第3号(通巻第183号)』 1999年 p.75-86)
「渡米者送出の様相―愛知県海部郡佐織町を事例に―」 石田泰弘/著 (『愛知県史研究 第7号』 2003年 p.113-125)
「研究資料 海部地域のアメリカ移民」 石田泰弘/著 (『KISSO vol.79 2010秋』 p.8-10)(http://www.cbr.mlit.go.jp/kisokaryu/KISSO/pdf/kisso-VOL76.pdf [last access 2013/10/31])
(2)また、1897(明治30)年に起きた水害「鵜多須切れ」と移民の増加との関連性については、下記の部分に記載があります。
『佐織町史 通史編』 佐織町 1989年 p.224-225 : 佐織町域では1896(明治29)年と1897(明治30)年に大きな水害があり、その結果地主の土地集積に拍車がかかり、生活に困難が増した結果、アメリカなど海外に渡航するのが流行したとあります。
「渡米者送出の様相―愛知県海部郡佐織町を事例に―」 石田泰弘/著 (『愛知県史研究 第7号』 2003年 p.113-125) : p.121に“1897年9月には、海部郡海西郡の郡界を流れる佐屋川が決壊、所謂「鵜多須切れ」と呼ばれる水害が当該地域を襲撃している。(中略)こうした濃尾震災や水害という自然災害が、彼らを渡米へ志向させる一つの大きな要因であったと思われる。”との記述があります。
- 回答プロセス
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(1)まず名古屋市図書館OPACで検索し、何冊か資料に当たってみましたが、該当の内容のものは見つかりませんでした。
(2)そこでインターネットのGoogleで「愛知」「アメリカ移民」で検索してみたところ、石田泰弘氏のホームページ「あいさいと」内の「アメリカ移民」のページがHitしました。(http://homepage2.nifty.com/y-ishida/imin.htm [last access 2013/10/31])
(3)そこに記載されていた参考文献から、改めて当館所蔵の資料を検索し、提供しました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 人口.土地.資源 (334 9版)
- 中部地方 (215 9版)
- 参考資料
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- 『北米愛知県人誌』 水谷万岳/著 愛知県人会 1920年
- 『佐織町史 通史編』 佐織町 1989年 p.225-228
- 「統計からみた愛知県における海外渡航の様相」 石田泰弘/著 (『郷土文化 第53巻第3号(通巻第183号)』 1999年 p.75-86)
- 「渡米者送出の様相―愛知県海部郡佐織町を事例に―」 石田泰弘/著 (『愛知県史研究 第7号』 2003年 p.113-125)
- http://www.cbr.mlit.go.jp/kisokaryu/KISSO/pdf/kisso-VOL76.pdf [last access 2013/10/31] (「研究資料 海部地域のアメリカ移民」 石田泰弘/著 (『KISSO vol.79 2010秋』 p.8-10))
- http://homepage2.nifty.com/y-ishida/imin.htm [last access 2013/10/31] (石田泰弘氏ホームページ「あいさいと」内「アメリカ移民」のページ)
- キーワード
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- アメリカ移民
- 鵜多須切れ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000139806