レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20180417
- 登録日時
- 2019/06/25 17:28
- 更新日時
- 2019/06/28 11:06
- 管理番号
- 亀医大図-2018-001
- 質問
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解決
「ランド-ブラウダーの法則」算定方法が知りたい
- 回答
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■「ランド-ブラウダーの法則」算定方法
参考資料②より「Lund & Browderの法則」が熱傷面積を年齢・部位などから算定した合計が
100%になる測定方法である事、また原典である雑誌論文の書誌情報や特徴、
算定方法が記載されている。
■文献情報の誤り
・質問者が持参した参考資料①では「Lund & Browderの法則」による首部分の
換算数値「1」の表記がなく、一覧の数値「B:大腿部の1/2、0歳」の
「2.5」の表記は「2.75」の誤りである。また症例2,3の計算結果も誤りがあった。
・また、参考資料③では「Lund & Browderの法則」一覧の数値は合っているが、
解説文の「手部前・後面それぞれ1.75%」は1.25%の誤りである。
- 回答プロセス
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1. 辞書・事典
・「熱傷」「ルンド」などで検索(参考資料②)
2. 当館所蔵検索
・「救急」「熱傷」等の図書を確認したが法則概要の掲載はあっても算定方法の解説資料はなし。
3. データベース(医中誌Web・PubMed)で文献検索(参考資料③④)
・原典である雑誌論文の全文確認は出来ていない。
原典:Lund CC, Browder NC. (1944). The estimation of areas of burns, Surg Gynecol Obste, 79: 352-358.
4. 文献クリティーク(比較・判断)
・算定方法から実際に参考資料①を計算したが合致せず、
質問者が持参した参考資料①と、参考資料③は他参考資料②④と比較して
一覧への転載や実際の計算方法が誤っていることが判明。
・本来は原典をあたる事が必要だが、質問者の希望ではないため所蔵資料で判断した。
- 事前調査事項
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参考資料①のプリントを持参し、算出方法を詳しく掲載されている情報が知りたいとの事。
- NDC
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- 臨床医学.診断.治療 (492 10版)
- 外科学 (494 10版)
- 参考資料
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①根本学. (2017). 熱傷面積(%BSA) 知っておきたい臨床で使う指標[15]
https://www.kango-roo.com/sn/k/view/4464 (「看護roo!」看護師コミュニティサイト) - ②木所昭夫. (2009). ラウンド-ブラウダーの公式. 医学大辞典(第2版), 2859-2860, 医学書院. , ISBN 9784260005821
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③栩木愛登. (2015). 熱傷面積、熱傷深度、BI、PBI. EMERGENCY CARE, 28(10), 972-975, メディカ出版.
http://mol.medicalonline.jp/library/journal/download?GoodsID=ao7emcai/2015/002810/011&name=0972-0975j&UserID=202.209.203.14&base=jamas_pdf -
④吉野雄一郎ほか. (2011). 日本皮膚科学会ガイドライン 創傷・熱傷ガイドライン委員会報告―6:熱傷診療ガイドライン. 日本皮膚科学会雑誌, 121(14), 3279-3306, 日本皮膚科学会.
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1380006822_3.pdf
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①根本学. (2017). 熱傷面積(%BSA) 知っておきたい臨床で使う指標[15]
- キーワード
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- ランド-ブラウダの法則
- ルンド-ブラダーの公式
- Lund & Browder
- 熱傷面積
- やけど
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 法則・公式 言葉
- 質問者区分
- 教員
- 登録番号
- 1000257804