レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/10/8
- 登録日時
- 2022/04/07 00:30
- 更新日時
- 2022/06/03 10:41
- 管理番号
- 6000006883
- 質問
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解決
武蔵野蒔絵とはどういうものか知りたい
- 回答
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「蒔絵」とは「漆で描いた上に金銀粉や色粉などを蒔きつけて器物の面に絵模様をあらわす技法。またその作品。」『広辞苑』より
日本古来の文様にある「武蔵野文」を描いた蒔絵のことではないかと考えた上で調査し、以下の2点を推測した。
蒔絵関連の資料に「武蔵野蒔絵」という文言は見つからなかったため、技法や産地のことではないのではないか。
google検索で「武蔵野蒔絵」を調べると、満月とススキが描かれた作品ばかりが出てきたことから、定型柄ではないか。
『文様の事典』(岡登貞治/編 東京堂出版)P285に「武蔵野文」の項目あり。
関東平野の武蔵野地域の景趣が和歌や絵画文様に取材されているとあり、例として月を大きくして生い茂る芒(ススキ)を配した茶碗などの記述があった。
『日本の文様16秋草』(河原正彦/等編 光琳社出版)末P24に「武蔵の月」という項あり。
武蔵野の大景・野の美しさが宮廷人の心をとらえ、工芸絵画のテーマに「武蔵野」が生まれていったとある。
「ぽっかり浮かぶ大きな月と、その光を浴びて浮き出たように光る秋草・・・(中略)中天にかかる月とのあいだに遮るものもなく拡がる武蔵野がある」などの記述があった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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岡登 貞治/編 , 岡登 貞治. 文様の事典 3版. 東京堂出版, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I087865884-00 , ISBN 4490102623 -
水尾比呂志/〔ほか〕著 , 水尾 比呂志 , 水尾 比呂志. 秋草. 京都 光琳社出版, 1979-00. (日本の文様 : 16)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I103804864-00
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岡登 貞治/編 , 岡登 貞治. 文様の事典 3版. 東京堂出版, 1998.
- キーワード
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- 武蔵野蒔絵,武蔵野文,文様
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 事項
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000314786