レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/06/04
- 登録日時
- 2019/12/25 00:30
- 更新日時
- 2023/03/04 13:56
- 管理番号
- 6001040349
- 質問
-
解決
社会的インパクト投資額の動向に関する統計的データ、評価方法などについて知りたいので、資料や情報を教えてほしい。
- 回答
-
以下の図書とWEB情報を紹介した。
<社会的インパクト投資額の動向に関する統計的データ>
<図書>
『寄付白書 2017』 日本ファンドレイジング協会 2017.11
p10-11に「日本の寄付市場の推移」がイラストを交えて掲載されているが、下記の日本ファンドレイジング協会のWEBサイトに同様の「日本の寄付市場の推移」が掲載されている。
※『寄付白書 2017』p127の第4章「エビデンスベースの寄付関連政策推進のための公的統計の整備・公開」によれば、「現在は、分析の材料となる公的なデータが少なく、またアクセスが限定されている場合があるため、政策提言・立案・評価のための基礎的なデータ分析を行うことが困難である」との記述がある。
<WEBサイト>
日本の寄付市場の推移(2009年~2016年)日本ファンドレイジング協会
https://jfra.jp/wp/wp-content/uploads/2017/12/2017kifuhakusho-infographic.pdf
日本ファンドレイジング協会WEBサイト
https://jfra.jp/
日本国内での「社会的インパクト投資額の動向に関する統計的データ」について、正確な投資額が掲載されている資料は確認できなかったが、(推計)での「投資額(残高)」が公開されている以下のWEBサイトを確認することができた。
「日本における社会的インパクト投資の現状2018(平成31年3月31日)
(GSG国内諮問委員会)」
http://www.siif.or.jp/wp-content/uploads/2019/04/G8-Impact_Investment_2018-2.pdf
日本の社会的インパクト投資市場の市場規模、主要なプレイヤー、世界各国における社会的インパクト投資に関わる政策と状況、注目トピックス等がまとめられている。
第2章 日本における社会的インパクト投資市場 p15-46
④社会的インパクト投資市場規模の集計結果 p18
上記に掲載されている「社会的インパクト投資市場規模推計のための調査」によると「社会的インパクト投資残高(推計)」は2016年度:337億円、2017年度:718億円、2018年度:3440億円と増加している。「2018年度は2017年度と比較して4.8倍の成長となった。この要因としては、2017年度までに既に社会的インパクト投資に取り組んでいた期間が投資残高を増やしたことや2018年度から新たに社会的インパクト投資に取り組む機関が増加したことが挙げられる。」と書かれている。
GSG国内諮問委員会 WEBサイト
http://impactinvestment.jp/
<「評価方法」などについての記述のある図書やWEB情報>
<図書>
『社会的インパクトとは何か : 社会変革のための投資・評価・事業戦略ガイド』
内容:どのように問題に取り組み、社会的なインパクトをどのように生み出し、測定するかについて、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ナイキ、ゴールドマン・サックスなど100以上の営利・非営利組織の事例をふんだんに分析し、体系的・包括的に解説されている。
「評価方法」に関しては、p162-243の「第4部 成功はどのように測定するのか?」の第7章測定の基本、第8章測定手法、第9章インパクトを測定するのところで詳細に説明されている。
『ソーシャルインパクト・ボンドとは何か : ファイナンスによる社会イノベーションの可能性』 塚本一郎・金子郁容編著 ミネルヴァ書房 2016.11
内容:社会課題を解決する投資の新たなかたちであるソーシャルインパクト・ボンドの本格的な概説書であり、新たなメカニズムについて、世界各地での動向を紹介し、その可能性と課題を詳細に解説されている。
「評価方法」に関しては、p260-278の「第11章ソーシャルインパクト・ボンドにおけるインパクト評価」のところで説明されている。
『投資家と企業のためのESG読本』 足達英一郎[ほか]著 日経BP社
内容:投資家・運用機関・企業のCSR部やIR部はESG(環境・社会・ガバナンス)に対して、どう対応すべきなのか。その成り立ちと最新動向を詳細に解説している。トピックスのなかで「37 インパクト投資とインパクト評価」として、インパクト投資とその評価について言及している。
<WEB情報>
社会的インパクト評価に関する調査研究 最終報告書(内閣府WEBサイト)
https://www.npo-homepage.go.jp/uploads/social-impact-hyouka-chousa-all.pdf
内閣府より三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が委託され、調査を行った報告書で、社会的インパクト評価に関して国内外の事例等についても言及されている。
社会的インパクト評価に関する調査研究(内閣府WEBサイト)
https://www.npo-homepage.go.jp/toukei/sonota-chousa/social-impact-hyouka-chousa-h27
社会的インパクト評価の推進に向けて-社会的課題解決に向けた社会的インパクト評価の基本的概念と今後の対応策について-(平成28年3月)
https://www.npo-homepage.go.jp/uploads/social-impact-hyouka-houkoku.pdf
社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ
http://www.impactmeasurement.jp/
国内外における社会的インパクト評価に関する情報を集約したウェブサイトであり、NPOや社会的企業等が社会的インパクト評価を実施する際に参考となる成果指標、事例及び最新情報などが掲載されている。社会的インパクト評価を実施した事業や活動の評価事例を収録した「事例集」や社会的インパクト評価に関する国内外のレポートやツール、組織や参考となるWEBサイト等関連する情報が整理された「ライブラリー」が収載されている。
<参考となる関連図書>
『フィランソロピーのニューフロンティア』 L.M.サラモン著 小林立明訳 ミネルヴァ書房 2016.2
『ソーシャル・インパクト・ボンドの動向に係る海外事情調査 (JILPT資料シリーズ)』労働政策研究・研修機構 2017.3
『ソーシャルインパクト』 玉村雅敏編著 産学社 2014.7
[事例作成日: 2019年6月4日]
(上記URLは2019/12/13現在)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 寄付白書 2017 日本ファンドレイジング協会‖編 日本ファンドレイジング協会 2017.11
- 社会的インパクトとは何か マーク・J.エプスタイン‖著 英治出版 2015.10
- ソーシャルインパクト・ボンドとは何か 塚本/一郎‖編著 ミネルヴァ書房 2016.11
- 投資家と企業のためのESG読本 足達/英一郎‖著 日経BP社 2016.11
- フィランソロピーのニューフロンティア L.M.サラモン‖著 ミネルヴァ書房 2016.2
- ソーシャル・インパクト・ボンドの動向に係る海外事情調査 労働政策研究・研修機構‖編集 労働政策研究・研修機構 2017.3
- ソーシャルインパクト 玉村/雅敏‖編著 産学社 2014.7
- http://www.siif.or.jp/wp-content/uploads/2019/04/G8-Impact_Investment_2018-2.pdf (日本における社会的インパクト投資の現状2018 (GSG国内諮問委員会))
- https://jfra.jp/wp/wp-content/uploads/2017/12/2017kifuhakusho-infographic.pdf (日本の寄付市場の推移(2009年~2016年)日本ファンドレイジング協会)
- https://www.npo-homepage.go.jp/uploads/social-impact-hyouka-chousa-all.pdf (社会的インパクト評価に関する調査研究 (内閣府WEBサイト))
- https://www.npo-homepage.go.jp/uploads/social-impact-hyouka-houkoku.pdf (社会的インパクト評価の推進に向けて-社会的課題解決に向けた社会的インパクト評価の基本的概念と今後の対応策について-(平成28年3月))
- http://www.impactmeasurement.jp/ (社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- ビジネス,統計データ
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000271373