レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年06月18日
- 登録日時
- 2020/09/16 17:53
- 更新日時
- 2020/12/26 14:36
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2598
- 質問
-
解決
昭和30年頃に岐阜市の柳ケ瀬にあったキャバレー「カサブランカ」について、繁栄から終焉までの概略を知りたい。
- 回答
-
以下の資料を紹介した。
1.「岐阜日日新聞」 朝刊 昭和56年(1981)4月11日 16面
記事「岐阜 きたみなみ 盛り場に生きる⑨」で「カサブランカ」の社長が取り上げられており、キャバレー「カサブランカ」の誕生について記載されている。概要は以下のとおり。
・キャバレー「カサブランカ」は昭和28年にでき、35年に火災が起き、いまの3階吹き抜けの鉄筋ビルに再建した。
・「カサブランカ」の名称は公募して決めたもの。
・ホステスも350人はいた。
2.「岐阜日日新聞」 朝刊 昭和61年(1986)1月9日 15面
「柳ヶ瀬のしにせキャバレー『カサブランカ』 寂しく店じまい 新風俗の波に勝てず 近く会社解散登記 30年余、左党楽します」というタイトルの記事が、店じまいした建物入口付近の写真とあわせて掲載されている。記事の概要は以下のとおり。
・「経営不振」を理由に昨年10月末に店じまい。
・弥生町三に店を構え創業を開始したのは昭和29年。(上記社長の記事と1年ずれている)
・店内は3階吹き抜けでステージがあり歌にダンスに社交場として遠方からも多くの酔客を集め、「柳ヶ瀬にカサブランカあり」と一世を風びしてきた。
・最盛期には200人を超すホステスを抱えていた。
・スナック、クラブなど風俗営業店の多様化などで50年代に入ってからは客離れが続き衰退の一途。
・土地、建物ともダイエー観光に売却。
3.住宅地図
岐阜県図書館が所蔵するもっとも古い岐阜市の住宅地図(昭和30年)を確認。岐阜市弥生町に「カサブランカ」の店名が確認できる。昭和61年の住宅地図まで、規模の変化はあるが、弥生町に「キャバレーカサブランカ」の名称が見られる。昭和62年の住宅地図から「パチンコダイエー」になる。
また、カサブランカのある弥生町商店街を含む柳ヶ瀬商店街の歴史としては以下の資料がある。
4.『柳ヶ瀬百年誌』岐阜柳ヶ瀬商店街振興組合連合会 昭和63年発行
P43~P44「拡充期を迎えた柳ヶ瀬 柳ヶ瀬のリーダー、いまむかし」の中に、昭和30年代の状況について記載がある。
5.『岐阜市史 史料編 現代』岐阜市 昭和55年発行
P477~P479「Ⅴ商業・金融 (1)商業および商店街 四、柳ヶ瀬商店街」の中に、柳ヶ瀬商店街のサービス業の占める割合等が記載されている。
また、「附図7 昭和32年頃の柳ヶ瀬」として、キャバレーカサブランカの場所を示した地図がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 商業史.事情 (672)
- 参考資料
- キーワード
-
- 柳ヶ瀬商店街
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000287246