レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/8/20
- 登録日時
- 2023/09/17 00:30
- 更新日時
- 2023/09/17 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230107
- 質問
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解決
伊達政宗が1626(寛永3)年に出した「御家中御法度書」に関して、詳細に記している文献・論文等を見たい。
- 回答
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寛永3年閏4月3日に示された法度について、下記資料に記載があった。 ※【 】内は当館請求記号。
資料1 斎藤鋭雄「仙台藩の家臣団構成 成立期の考察」『日本歴史』219, 吉川弘文館, 1966年, pp.46-68.【P210/ニ】
「(六)給人統制について」の項
寛永3年閏4月3日に示された法度を紹介した上で下記のとおり説明あり。
「これが実質的家臣統制の第二歩である。幕府の対大名対策の厳しさの中で越訴の禁止と領内の牢人処遇にも意をもちいていたことは注目される。また第一条で段階をへた訴訟手続を規定したことは家臣間のヒエラルヒー形成を目ざしていたことは明白である。これは、家臣間階層分化・固定化と共に藩制組織の確定と給人の地方への固定による藩主を頂点とする全藩的藩制ヒエラルヒーの確定を意味している。(後略)」
資料2 宮城県史編纂委員会編『宮城県史』2, 宮城県史刊行会, 1966年【212.3/573/2】
pp.333-334.「公事に関する法令」の項
寛永3年閏4月3日に示された法度の読み下し文が掲載されており、下記の通り説明あり。
「すなわち、侍の訴訟は必ず直属の上司を通じて行うべきこと、直接幕府や京都に訴えてはならないことを定めた。」
資料3 仙台市史編さん委員会編『仙台市史』資料編12, 仙台市, 2005年【212.3/950/12AB】
p.431.「2781 法度書写」
法度の原文が掲載されており、「〔解説〕『引証記』三十一上に、「右、石母田大膳所持、御記録ヘ写載」とある。『大日本古文書』八七一号。」との注記あり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 東北地方 (212 9版)
- 参考資料
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- 日本歴史学会. 日本歴史(219). 吉川弘文館, 1966.8【P210/ニ】:
- 宮城県史編纂委員会/編. 宮城県史 2. 宮城県史刊行会, 1966.3【212.3/1957.3/2】:
- 仙台市史編さん委員会?編. 仙台市史 資料編12. 仙台市, 2005.3【212.3/1995.0/12AB】:
- キーワード
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- 伊達, 政宗(ダテ, マサムネ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000338780