レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年04月05日
- 登録日時
- 2023/03/16 18:39
- 更新日時
- 2023/06/15 12:34
- 管理番号
- 埼熊-2022-104
- 質問
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解決
江戸時代、特に天保期以降における深谷宿の遊郭・旅籠の屋号がわかる資料や、当時の遊郭の様子がわかる資料が見たい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『中山道 宿場と途上の踏査研究』(藤島亥治郎著 東京堂出版 1997)
p66-68「宿内の状況」に深谷宿の当時の客引の様子について記載あり。小林一茶などの文人が宿とした旅籠の名称あり。
『諸国道中商人鑑 復刻 中仙道・善光寺之部全』(郷土出版社 1989)
p43-44「御泊宿 中屋中左衛門」とあり、「千客万来 なかや」と描かれた挿絵あり。
p45「御休泊所 角村三次」とあり、対応する挿絵あり。その他、宿の屋号と思われる記載あり。
『中山道を歩く』(児玉幸多著 中央公論社 1986)
p64-65深谷宿の人口、男女数の記載あり。女性の数が多い理由として「食売女(飯盛女)が大勢いたため」とあり。
『中山道宿村大概帳』(児玉幸多校訂 吉川弘文館 1971)
天保十四年頃に編修された史料の翻刻版である。
p101-102に深谷宿の旅籠屋件数あり。
『東海道宿駅と其の本陣の研究 附・中山道宿駅と其の本陣』(大熊喜邦著 丸善 1942)
p333-336「(三)中山道宿駅の宿内状況」
天保十四年調査の宿明細書上に基づいて作成された表に、深谷宿の旅籠屋件数あり。
『深谷市史 上巻』(深谷市史編纂会編 国書刊行会 1984)
p500-501表に旅籠屋の数あり。(注)出典は『東海道宿駅と其の本陣の研究』である。
p506-511に旅籠屋についての記述あり。
『新編埼玉県史 資料編 10(近世1) 地誌』(埼玉県編 埼玉県 1979)
p728-766に『訪■(「長」の古字の右に「瓦」)録』(渡辺崋山著)あり。
三河国田原藩藩士の渡辺崋山が天保三年正月に大里郡チョウ尻村を巡回した時の報告書である。
p750-751「風俗」の熊谷駅互市に関する記述に「此地土妓ヲ厳制シ 私■(穴かんむりに果)子モ置ク所ナシ 唯深谷駅満街皆コレナリ 故ヲ以テ村少年或ハ嫖蕩シ悪風ママ行ルモノ 此両駅アルヲ以テ也」とあり。
『木曾街道六拾九次』(座右宝刊行会編 集英社 1976)
「10 岐阻街道・深谷之駅」に遊女が描かれている。p101の図版解説によれば『訪チョウ録』の記録から数年後に描かれた図あり。
- 回答プロセス
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1 深谷市史を確認する。
2 自館目録を〈児玉幸多 & 埼玉資料〉〈深谷宿〉〈宿駅〉で検索する。
3 NDC分類〈68〉の棚にあたる。
4 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈深谷 & 遊郭〉で検索する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2020年4月5日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 交通史.事情 (682 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090)
- 参考資料
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- 『中山道 宿場と途上の踏査研究』(藤島亥治郎著 東京堂出版 1997)
- 『諸国道中商人鑑 復刻 中仙道・善光寺之部全』(郷土出版社 1989)
- 『中山道を歩く』(児玉幸多著 中央公論社 1986)
- 『中山道宿村大概帳』(児玉幸多校訂 吉川弘文館 1971)
- 『東海道宿駅と其の本陣の研究 附・中山道宿駅と其の本陣』(大熊喜邦著 丸善 1942)
- 『深谷市史 上巻』(深谷市史編纂会編 国書刊行会 1984)
- 『新編埼玉県史 資料編 10(近世1) 地誌』(埼玉県編 埼玉県 1979)
- 『木曾街道六拾九次』(座右宝刊行会編 集英社 1976)
- キーワード
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- 深谷宿
- 遊郭-埼玉県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000330431