レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/11/6
- 登録日時
- 2015/12/17 00:30
- 更新日時
- 2015/12/17 00:30
- 管理番号
- C151105141807
- 質問
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解決
榊(サカキ)の日本国内における流通状況(市場規模と流通経路)を知りたい。
- 回答
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下記の資料およびデータベースを調査したところ、国内産サカキの生産量を掲載した資料(1)と、輸入されたサカキの防疫検査量と輸入元を掲載した資料(2)~(4)、また東京都中央卸売市場での取扱い分しか記載されていませんが、サカキの取扱実績(数量・金額)を掲載している資料(5)、国内におけるサカキの流通状況について言及している資料(6)が見つかりましたので紹介します。(【 】内は当館請求記号です。インターネットの最終アクセス日は2015年11月12日です。)
資料(1)『特用林産基礎資料』 林野庁, [2004]- 【Z71-S34】
平成19年版から平成25年版までの毎号に「主要特用林産物国内生産量の推移」の表が掲載され、うち「非食用」の項目に国内におけるさかきの生産量が記載されています。
なお、農林水産省のサイト「特用林産物生産統計調査」(http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tokuyo_rinsan/)の「確報(統計表一覧)」から、「特用林産基礎調査」の統計データをダウンロードすることができます。さかきの情報は、品目別資料の「生うるし、木ろう等の生産量・面積」に含まれています。
資料(2)日本花普及センター 編『フラワーデータブック』 日本花普及センター ; 農林統計協会 (発売), 1992-2009 【Z3-3174】
1998年版までの各号に、花きの「品目別輸入数量の推移」の表が掲載されており、年ごとのサカキ・ヒサカキ類の「輸入数量」が記載されています。
なお、この表は1999年版以降、表の名称が「輸入切花類の植物検疫検査数量」に変更されています。
また、1995年版から1998年までの各号に「国別・品目別輸入数量」の表が掲載され、サカキ類の国別の「輸入数量」が記載されています。
なお、この表は1999年版以降、表の名称が「国別・品目別植物検疫検査数量」に変更されていますが、いずれの統計値も出典は「農林水産省植物防疫所「植物検疫統計」及び同農産園芸局果樹花き課(年次によっては同生産局果樹花き課花き対策室)調べ」とあります。
この資料の冊子体の刊行は2008・09年版で終了しており、2009・10年版が電子資料(CD-ROM、資料(3)を参照)として刊行されています。
資料(3)日本花普及センター 編 『フラワーデータブック』 日本花普及センター,2011- CD-ROM 【YH247-1110】
2009・10年版に収録のファイル「9.p153~174 Ⅵ花き類の貿易.xls」に、「輸入切花類の植物検疫検査数量」として、サカキ・ヒサカキ類の「植物検疫検査数量」が記載されています。また、「イ.国別・品目別植物検疫検査数量」として、サカキ類の国別検疫検査数量が記載されています。いずれも出典は「農林水産省植物防疫所「植物検疫統計」及び同生産局果樹花き課花き対策室調べ」とあります。
資料(4)農林水産省植物防疫所「植物防疫統計」(http://www.maff.go.jp/pps/j/tokei/)
同サイトの「統計レポート」をクリックすると、1997年以降の各年ごとの植物検疫統計レポートをPDFにしたファイルの一覧が表示されます。
各年次について、「11.輸入植物品目別・国別検査表 切花」のファイルの「木本 (04-12)」の項目の中に「サカキ属」の防疫統計が掲載されています。
たとえば、平成26年に輸入された「サカキ属」の検査数は427,685,217本、同じく消毒数量は40,005,800本となっており、生産国はすべて中国となっています。
なお、同サイトの「統計情報」にも、「サカキ属」の検査数、消毒数及び生産国等の最新のデータを含む統計数値が掲載されています。
資料(5)東京中央卸売市場 「市場統計情報(月報・年報)」 (http://www.shijou-tokei.metro.tokyo.jp/)
同サイトの「統計情報検索」から「花き」の類別検索をクリックし、「類別検索」の項目から、大分類を「切枝」、中分類を「切枝類」、品目(小分類)を「さかき」に設定して「類別検索」のボタンを押すと、東京中央卸売市場のさかきの品目取扱実績が表示されます。
たとえば、平成26年1月から12月までの、東京中央卸売市場全体におけるさかきの取り扱い実績は、数量1,982,404束、金額400,786,565円などとなっています。
資料(6)小川孔輔 著『花を売る技術』 誠文堂新光社,2005.10 【DM229-H14】
p.203-204に、中国からの輸入切り花が増加している理由として、「中国産の切り花が増えているのは、価格(安さ)の要因だけではない。切り葉(サカキ)に代表されるように、「鮮度管理」がきちんとなされているからである。国内産のサカキ(榊)が消えてしまったのは、中国から冷蔵コンテナで運ばれる商品と比べて、鮮度面で太刀打ちできなかったからである。コールドチェーンが確立され、輸送中の品質管理が徹底していたためである。日持ち性が良いうえに価格が安かったので、中国産のサカキが普及したのである。」との記載があります。
(調査済み資料)
・農林水産省大臣官房統計部 編『花き生産出荷統計』 農林水産省大臣官房統計部, [200-]- 【Z71-N433】
・『花き市場流通調査概要』 日本花き卸売市場協会, [1971]- 【Z3-3112】
・農林水産省大臣官房統計部 編 『青果物・花き集出荷機構調査報告』 農林水産省大臣
官房統計部, 2010.3 【DT421-J60】
・農林水産省大臣官房統計部 編 『青果物卸売市場調査報告』 農林水産省大臣官房統計部, [19--]- 【Z71-N119】
・『植物検疫統計』 農林水産省横浜植物防疫所,[1975]-2001【Z41-609】
・関東農政局横浜統計・情報センター 編 『青果物生産出荷・市場統計』 関東農政局横浜統計・情報センター, 1992-2005 【Z41-5723】
・『青果物卸売市場年報』 近畿農政局統計部, 1994-2006 【Z41-766】
・NDL-OPAC(https://ndlopac.ndl.go.jp/)
・リサーチ・ナビ(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)
・国立国会図書館サーチ(http://iss.ndl.go.jp/)
・CiNii Books(http://ci.nii.ac.jp/books/)
・農林水産省-作物統計(http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/index.html)
・農林水産省-農林業センサス(http://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/)
・農林水産省-花き流通統計調査報告(http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kaki_orosi/index.html)
・農林水産省-青果物卸売市場調査(http://www.maff.go.jp/j/tokei/syohi/sikyou/index.html)
・財務省-貿易統計(http://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm)
・日経テレコン21(当館契約データベース)
・日経BP記事検索サービス(当館契約データベース)
・毎索(当館契約データベース)
・聞蔵II(当館契約データベース)
・ヨミダス歴史館(当館契約データベース)
・産経新聞ニュース検索サービス(当館契約データベース)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 花卉園芸[草花] (627 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 榊、市場規模、流通経路
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000185809