レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/03/22
- 登録日時
- 2022/11/12 00:30
- 更新日時
- 2023/12/22 16:14
- 管理番号
- 塩尻704
- 質問
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解決
カシューという木について、①塗料に使われるという記述はあるか。②カシューはどんな木でどのように実が付いているのかわかる資料はあるか。写真もあるとよい。
- 回答
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【資料1、2】にカシューが塗料に使われるという記述あり。
【資料3、4】カシューの実が載っており、カシューアップルの利用方法が説明されている。
- 回答プロセス
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木の実であることから、樹木に関する資料を確認したところ、【資料1】p94に「カシューナッツ」の項目があり、「この殻液はカシュー塗料(光沢、耐油・耐酸・耐熱性にすぐれ、漆器、家具等に使用)の原料となる」との記述があった。
この記述を参考に、漆器に関する資料も確認したところ、【資料2】p19にカシューの木についての記述があり、「この実の殻を絞り出したカシューオイルは昔からヨーロッパで使われていた」という説明と、日本では昭和二十年代に漆の代用品として使われていた旨が書かれていた。
カシューの実については、植物図鑑、樹木図鑑等の資料を確認したところ、【資料3】p924にカシューナッツの項目があり、木に生ったカシューの果実の写真が掲載されている。「花柄の肥厚した部分はカシューアップルとよばれ、酸っぱく、生食したり、煮たり焼いたり油で揚げたりして食べる」との記述あり。
また、【資料4】(索引が学名順のため、【資料3】に掲載の学名「Anacardium occidentale L.」からひく)p75にカシューナットノキの項目があり、木には生っていないがカシューの果実の写真がある。カシューアップルについて、「昔からラテンアメリカ、西インド諸島、西アフリカの人々は水分の多いカシューアップル部分だけを利用し、ワインにしたりレモネードのような清涼飲料(ブラジルのカジュアーダなど)にしたりしてきました。」との記述あり。
- 事前調査事項
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カシューアップルが生り、食べられると聞いた。
- NDC
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- 森林立地.造林 (653)
- 一般植物学 (471)
- 参考資料
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【資料1】平凡社 編 , 平凡社. 樹木もの知り事典 新版. 平凡社, 2021.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I031267774-00 , ISBN 9784582124330 -
【資料2】室瀬和美 著 , 室瀬, 和美, 1950-. 漆の文化 : 受け継がれる日本の美. 角川書店, 2002. (角川選書 ; 343)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003669305-00 , ISBN 404703343X -
【資料3】朝日新聞社 編 , 朝日新聞社. 朝日百科世界の植物 4. 朝日新聞社, 1978-10.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I003578583-00 -
【資料4】ヴォルフガング・シュトゥッピー, ロブ・ケスラー 著 , 奥山雄大 監修 , 武井摩利 訳 , Stuppy, Wolfgang , Kesseler, Rob , 奥山, 雄大, 1981- , 武井, 摩利, 1959-. 世界で一番美しい果実図鑑. 創元社, 2012.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024023906-00 , ISBN 9784422430133
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【資料1】平凡社 編 , 平凡社. 樹木もの知り事典 新版. 平凡社, 2021.
- キーワード
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- カシュー
- カシューナッツ
- カシュ―アップル
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000323970