レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年03月01日
- 登録日時
- 2012/03/10 13:04
- 更新日時
- 2014/09/02 16:40
- 管理番号
- 10-3A-201203-4
- 質問
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解決
淀川わんどについて知りたい。
- 回答
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「わんど」は、淀川の両岸に見られる池や湾状の地形のことです。『あさひまちがたり』によると、「明治初期に行われた淀川大改修の際に設けられた水制(船がとおれるよう、水流を中央部に集めるため、両岸から垂直に築かれた石積み)が元となり、その水制の間に自然に土砂が溜まってできたもので、特に旭区内に多く見られます。大きさは学校のグラウンド程度、深さも最深部で2m前後でそれほど大きなものではありません。」とあります。わんどは生物の宝庫でもあり、『旭区史』には、「淀川に生息する魚は、約60種といわれ、全国でもっとも魚類の多い河川である。淀川水系で絶滅したとみられていたイタセンパラが赤川鉄橋下流左岸わんどでみつかり、1974年(昭和49年)3月に国の天然記念物に指定された。鳥類はオオヨシキリ、ヒバリなど水辺の鳥を中心に177種類の鳥が観察され、昆虫も約500種類など、そのほとんどが、河川敷のわんどに生息している。」と紹介されています。しかし、このわんどが河川改修や河川敷公園づくりで、つぎつぎ姿を消してゆき(1970年には、約500個所あったものが、1984年には、65個所)生物の生息が危ぶまれてきたことより、「人工わんど」の建設も始められています。『淀川かわあるき』には、城北わんどや計画的につくられた牧野わんどなどが、写真と共にアクセスガイド・地図入りで紹介されています。
その他、旭区役所開催の「知って得する旭学講座」を受講された方々と作成された『ぶらり探訪旭の見どころ・知りどころ』にも、淀川・わんどの紹介がされています。また児童向けには『淀川-教材資料-』があります。『淀川-自然と歴史-』には、わんどに生息する魚類・昆虫・鳥類を含めたわんどの環境、保全、保存等が、詳しく述べられています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 歴史 (200 9版)
- 自然科学 (400 9版)
- 技術 (5 9版)
- 参考資料
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- 『あさひまちがたり』大阪市旭区役所企画総務課 2001 <当館書誌ID:0010140229>
- 『旭区史』大阪都市協会編集 旭区創設五十周年記念事業実施委員会 1983 <当館書誌ID:0070035195>
- 『淀川かわあるき』淀川ガイドブック編集委員会編集 読売連合広告社 2008 <当館書誌ID:0011600214>
- 『ぶらり探訪旭の見どころ・知りどころ』 大阪市旭区役所 2006 <当館書誌ID:0011374601>
- 『淀川-教材資料-』大阪・淀川教材研究会 2003 <当館書誌ID:0010590430>
- 『淀川-自然と歴史-』鉄川精〔ほか〕著 松籟社 1979 <当館書誌ID:0000253630>
- キーワード
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- 淀川わんど
- 淀川
- わんど
- 大阪府大阪市淀川区
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000103377