レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/12/6
- 登録日時
- 2023/12/06 12:56
- 更新日時
- 2024/01/17 15:19
- 管理番号
- 北九2023八幡16児童
- 質問
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解決
なぜ蚊やゴキブリのような虫は殺してもいいのに、犬や猫は殺してはいけないのかがわかる本はありますか?子どもも一緒に読める本を探しています。
- 回答
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【犬や猫を殺してはいけない理由】
『動物愛護ってなに?知っておきたいペットと動物愛護管理法』に動物愛護管理法(正式には「動物の愛護及び管理に関する法律」)の記述があります。日本では1960年代頃からペットを飼う人が増えたことを背景に、1973年に現在の動物愛護管理法となる「動物の保護及び管理に関する法律」がつくられました。この法律がつくられた目的は「動物と人との間のトラブルを防ぎ、人と動物がともに生きられる世の中を実現すること」とされており、動物を取り扱う業者や自治体、飼い主など、それぞれの立場で動物たちを守ることが定められています。
【蚊やゴキブリのような虫を殺す理由】
『総合百科事典ポプラディア 2』での衛生害虫の項目に「人間の生活空間に住み、健康または生活環境に影響を及ぼしたり、不快感を与えたりする」「環境を改善して発生しないようにしたり、薬剤などである程度はとりのぞいたりできる」という記述があります。また、『調べよう!身近な害虫図鑑①ハエ、ゴキブリなど』では虫の種類ごとに害虫とされる理由が説明されています。これらのことから、人間にとって病気やアレルギーの原因となり衛生的に悪影響を及ぼす虫は、やむを得ず駆除の対象とされているのではないかと考えられます。
- 回答プロセス
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子どもも一緒に読める本ということで使用する資料を児童書に絞り、質問を「犬や猫を殺してはいけない理由」と「蚊やゴキブリのような虫を殺す理由」の2つに分けて考え、それぞれの回答となり得る資料を探しました。
犬や猫を殺してはいけない理由については、まず業務端末で「動物愛護」のキーワードで検索し、動物愛護管理法について子ども向けに詳しく取り上げられているものをご案内しました。
蚊やゴキブリについては、一般的に害虫として扱われていることから『総合百科事典ポプラディア 3』で害虫の項目を参照後、関連として挙げられていた衛生害虫の項目を『総合百科事典ポプラディア 2』にて確認しました。ただ、この2冊は貸出不可の資料だったので貸出可の資料として、『調べよう!身近な害虫図鑑①ハエ、ゴキブリなど』を他館より取寄せ提供しました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 昆虫類 (486)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498)
- 家畜.畜産動物.愛玩動物 (645)
- 参考資料
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- 『動物愛護ってなに?知っておきたいペットと動物愛護管理法』.浅川千尋/監修.PHP研究所,2021.11.p22-23 , ISBN 978-4-569-88021-1 (当館請求記号 645/ド,当館資料番号 0321078487)
- 『動物愛護を考えよう~みんな大切な命~①かわいい!だけでペットを飼わないで』.汐文社,2022.11.p16-17 , ISBN 978-4-8113-3026-6 (当館請求記号 480/ド/1,当館資料番号 0520554585)
- 『総合百科事典ポプラディア 2』.ポプラ社,2021.11.p227 , ISBN 978-4-591-17084-7 (当館請求記号 R031/ソ/2,当館資料番号 0321079808)
- 『総合百科事典ポプラディア 3』.ポプラ社,2021.11.p247 , ISBN 978-4-591-17085-4 (当館請求記号 R031/ソ/3,当館資料番号 0321079816)
- 『調べよう!身近な害虫図鑑①ハエ、ゴキブリなど』.工藤 美也子/著,野村 昌史/監修. 汐文社,2013.12.p6-p9 , ISBN 978-4-8113-2052-6 (当館請求記号 486/ク/1,当館資料番号 0220664163)
- キーワード
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- ペット
- 動物愛護
- 害虫
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000343023