レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年09月29日
- 登録日時
- 2023/07/09 15:04
- 更新日時
- 2023/09/23 14:09
- 管理番号
- 堺ー2023-049
- 質問
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解決
江戸時代・寛政年間に、「焼き接ぎ屋」という陶器が割れたものを修理する(接ぐ)人がいたという。天秤棒のようなものに、前にかんてき、後ろに鉛の粉などをいれた箱をかついで、行商していたと思われる。
その絵や説明が載っているものはないか。
- 回答
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『角川日本陶磁大辞典』(角川書店/2002年刊)p1365に「焼き接ぎ」の項目があり、江戸時代に「戸別に注文を取って歩く業者もいて庶民の人気を集めた」との記載あり。
『日本国語大辞典 第13巻』(小学館/2002年刊)p47にも「焼接」と「焼接屋」の項目があり、焼接の絵も掲載されていたが、焼き接ぎ屋の絵は、なかった。
分類番号38の風俗習慣.民俗学の棚や分類番号210.5の日本史(江戸時代)の棚で、複数資料を確認し、江戸時代の行商人や職業に関する絵や説明が記載されている資料があったが、焼き接ぎ屋に関しては、記載がなかった。行商人や職人が掲載されている資料[『江戸庶民の衣食住』(竹内 誠/監修 学研/2003年刊)p118や『復元江戸生活図鑑』(笹間 良彦/著 柏書房/1995年刊)]の出典に、『守貞謾稿』とあり、書誌検索したところ、『近世風俗志』(喜田川 守貞/著 岩波書店/1996年刊)が該当。中身を確認したところ、『近世風俗志 1』(喜田川 守貞/著 岩波書店)P256~258に「瀬戸物焼接」の項目があり、解説とともに図も併記されていた。必要箇所を複写され、貸出可能な資料は、借りて帰られた。
(東図書館)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (38 8版)
- 工芸 (75 8版)
- 参考資料
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矢部良明 ほか編 , 矢部, 良明, 1943-. 角川日本陶磁大辞典. 角川書店, 2002.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004151889-00 , ISBN 4040232003 (p1365) -
日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第13巻 第2版. 小学館, 2002.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003061408-00 , ISBN 4095210133 (p47) -
喜田川守貞 著 , 宇佐美英機 校訂 , 喜田川, 守貞, 1810- , 宇佐美, 英機, 1951-. 近世風俗志 : 守貞謾稿 1. 岩波書店, 1996. (岩波文庫)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002505131-00 , ISBN 4003026713 (p256~258) -
竹内誠 監修 , 竹内, 誠, 1933-2020. 江戸庶民の衣食住. 学習研究社, 2003. (Gakken graphic books deluxe ; 30. 図説江戸 ; 4)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004159665-00 , ISBN 4054019315 -
笹間良彦 著 , 笹間, 良彦, 1916-2005. 復元江戸生活図鑑. 柏書房, 1995.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002409230-00 , ISBN 4760111379
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矢部良明 ほか編 , 矢部, 良明, 1943-. 角川日本陶磁大辞典. 角川書店, 2002.
- キーワード
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- 陶磁器
- 焼接屋
- 寛政
- 瀬戸物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000335802