レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年04月26日
- 登録日時
- 2020/08/21 17:12
- 更新日時
- 2023/06/09 17:43
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2582
- 質問
-
解決
昭和17~18年当時の、鋼材、木材、セメントの価格が知りたい。
- 回答
-
1. 鋼材の価格について
『日本統計年鑑 昭和二十四年』統計委員会事務局、総理府統計局/編集、日本統計協会ほか、1949年
p.655「369.東京主要商品卸売価格 昭和6年-22年12月」の
「金属類」のうち「鋼(丸鋼)」100kgあたり昭和17年、昭和18年とも 1890銭(1トン=1000kgあたり189円)、
参考までに昭和20年は100kgあたり3187銭、昭和21年同24467銭と高くなる。
※「金属類」のうち「銑鉄」は昭和17年 1トンあたり14501銭(145.01円)
昭和18年 1トンあたり14650銭(146.50円)
ちなみに昭和20年は1トンあたり20346銭、昭和21年同122167銭と高くなる。
2.木材の価格について
『公定価格便覧 木材・雑品篇』大軒順三ほか/編、東洋経済新報社、1942年
(国立国会図書館デジタル化資料送信サービスにより閲覧が可能。)
価格等統制令下での木材の種類(マツ、スギ等)や大きさ、品質ごとの価格が記載されている。
p.1「一般用品篇【木材・用材】の「1 大阪及名古屋市に於ける著駅貨車乗渡販買価格(石当単価 円)」より
例えばマツ素材は径級(寸)4.0以下、品等1、長級(尺)8.5以下で7.57円、長級(尺)9.0-11.4で8.54円、長級(尺)12.0-15.0で9.51円等の記載がある。木材の種類や大きさ、品等によって、価格に違いがあるものと考えられる。
※当館の所蔵資料で当時の1石単位での木材価格がわかるものが見つからず、当時は価格等統制令(1939年10月施行)のもとにあったことから『公定価格便覧』を確認した。
3.セメントの価格について
『日本長期統計総覧』第4巻、総務庁統計局/監修、日本統計協会、1988年
p.394「17-18-a品目別東京卸売価格-日本銀行(大正13年~昭和45年)」より
セメント 1トン当たり、昭和17年は27.80円、昭和18年は31.80円とある。
それぞれ、お手元の史料に掲載されている価格とは多少誤差がある。数値の妥当性については上記資料を参考にしていただく。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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質問者が調査した史料では、鋼材=1トン400円、木材=1石10円、セメント=1トン28円で計算されていた。
- NDC
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- 日本 (351 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000286091