レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/04/30
- 登録日時
- 2021/03/30 00:30
- 更新日時
- 2021/03/30 19:13
- 管理番号
- 北方 20-0037
- 質問
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解決
6世紀から13世紀にかけての北海道オホーツク海沿岸の気候について、オホーツク文化との関連で特に気温と流氷の推移などが知りたい。
- 回答
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海水面の変動や貝塚等から出土した生物の分析により寒暖の変動や流氷の接岸に言及した論文を収録した資料4点を紹介した。
資料1
「北方における要害遺跡 -特に気候変動との対応-」(右代啓視∥著)(『北方世界の考古学』2010年p.239~253)
海水面の変動や貝塚等から出土した生物の分析に基づく温暖期と寒冷期の推移について、説明があるともに、表1「環境変化と先史文化」においてB.C.200年からA.D.1800年までの温暖と寒冷の環境変化、海水面等の関連事項、北海道の先史文化の3つの区分が対照表で示されている。
以下資料2~4も概ね類似した内容である。
資料2
「縄文から弥生に移行しなかった日本の先史文化 -北方の続縄文文化」(右代啓視∥著)(『歴史地理教育』 743号2009年4月 p.38~41))
資料3
「北方諸地域における温暖期の存在とその意義」(右代啓視∥著)(『北方文化交流を探る』2001年p.37~44)
資料4
「北東アジアにおけるチャシの起源と位置づけ」(右代啓視∥著)(『「北の文化交流史研究事業」研究報告』2000年 p.35~67
平安海進期(A.D.700~800頃)の冬季のオホーツク海沿岸域には流氷が接岸しなかったことが先行研究において指摘されている旨の記述がある。(p.37)
- 回答プロセス
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(参考資料)
1 環オホーツク No.19 北の文化シンポジウム実行委員会 2012.3 210.08/KA/19 ;
2 「北の歴史・文化交流研究事業」中間報告 1991年度 北海道開拓記念館∥編 北海道開拓記念館 1992 069/KI/H3 ;
3 北海道の研究 第2巻 考古篇 清文堂出版 1984.8 210.1/HO/2-イ p10「流氷の着岸・離岸地帯」 ;
4 新北海道の古代 2 続縄文・オホーツク文化 野村 崇∥編 宇田川 洋∥編 北海道新聞社 2003.7 210.2/SH/2 (オホーツク文化) ;
5 アイヌ文化期北海道東部における農耕と気候変動 小荷田/行男∥著 標茶町郷土館 2017.8 ア.61/A (近世) ;
(使用ツール)
国立国会図書館サーチ/レファレンス協同データベース
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 7版)
- 参考資料
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- 1 北方世界の考古学 小松/正夫?編著 すいれん舎 2010.7 210.02/HO p239~253右代啓視「北方における要害遺跡 -特に気候変動との対応-」に表「環境変化と先史文化」あり。
- 2 北方文化交流を探る 北海道考古学会∥編 [北海道考古学会] 2001.5 210.02/HO/H13 p37~44右代啓視「北方諸地域における温暖期の存在とその意義」
- 3 「北の文化交流史研究事業」研究報告 北海道開拓記念館 2000.3 069/KI/イ p3~14赤松守雄・右代啓視「北方諸地域における10世紀以降の温暖期の存在とその意義」、p15~34添田雄二「サハリン州タライカ湖および北海道北東部サロマ湖周辺における10~17世紀の古環境-珪藻分析から-」p35~68右代啓視「北東アジアにおけるチャシの起源と位置づけ」
- 4 歴史地理教育 通巻743号 歴史教育者協議会 歴史教育者協議会 1954 Z304 p38~41右代啓視「縄文から弥生に移行しなかった日本の先史文化 -北方の続縄文文化」
- キーワード
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- オホーツク海
- 気候
- 気温
- 流氷
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000295938