レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/12/24
- 登録日時
- 2023/12/08 00:30
- 更新日時
- 2023/12/08 09:48
- 管理番号
- 所沢柳瀬-2023-008
- 質問
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解決
「還暦」という言葉の由来は何か。
- 回答
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「還暦」という言葉は「60年で十干十二支がひとまわりして、その人の生まれた干支にかえること」に由来します。
以下の資料に記述があります。
〇『総合百科事典ポプラディア 4』 ポプラ社 2021年
〇『世界大百科事典 6』 平凡社 1988年
〇『日本のしきたり』 新谷尚紀/監修 出版芸術社 2022年
〇『冠婚葬祭の歴史』 互助会保証株式会社/編 水曜社 2014年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『総合百科事典ポプラディア 4』 ポプラ社 2021年
p.264「還暦」の項目に下記の通り記述があります。
「満60歳(数え年で61歳)のこと。本卦がえりともいう。60年で十干十二支がひとまわりして、その人の生まれた干支にかえることから、こうよばれる。また、ふたたびあかんぼうにかえって第2の人生がはじまることを祝うという意味もある。(後略)」
〇『世界大百科事典 6』 平凡社 1988年
p.524「還暦」の項目に下記の通り記述があります。
「数え年61歳のこと。本卦(ほんけ)がえりともいう。干支で年齢を数えると、満60歳の年にふたたび元の干支に戻る。たとえば、甲子(きのえね)生れの人が60歳になると、その年がまた甲子に当たる。そこで、生まれ直すという意味をこめて赤色の衣料品などを本人へ贈り、還暦の祝いをする慣習がある。(後略)」
2.後日調査による追加資料
〇『日本のしきたり』 新谷尚紀/監修 出版芸術社 2022年
p.134「第二章 人生の節目を祝うしきたり」「長寿」「年祝い」「長寿のお祝い -名称と由来-」の項目に下記の通り記述があります。
「【還暦】 十干十二支は60年で一巡するとされ、61歳で生まれた年の干支に戻ることから。(後略)」
〇『冠婚葬祭の歴史』 互助会保証株式会社/編 水曜社 2014年
p.34「冠|誕生と年祝い」「厄年と記念日」「年祝い」の項目に下記の通り記述があります。
「還暦とは数え年61歳の呼称で、本卦がえりともいう。暦の干支(えと、かんし)は中国の陰陽五行説と結びついたもので、木火土金水の五行を兄(え)と弟(と)の陰陽に分けた十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と、十二の動物(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)からなる十二支の組み合わせによって、丙午のようにその年の性格が決定される。この組み合わせは60年で1周し、61年目には自分の生まれた年と同じ干支が再びめぐってくるので、長寿の祝いもしくは新たに生まれ直すという意味から還暦の祝いとする。
平安時代に貴族の間で40歳以後10年ごとに賀の祝いがおこなわれたが、室町時代末期に還暦をはじめとした長寿の祝いの名称ができ、江戸時代になって庶民にも浸透していった。(後略)」
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (031 9版)
- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385 9版)
- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 参考資料
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- 総合百科事典ポプラディア 4 ポプラ社 2021.11 031 978-4-591-17086-1
- 世界大百科事典 6 平凡社 1988.3 031
- 日本のしきたり 新谷尚紀/監修 出版芸術社 2022.7 386.1 978-4-88293-547-6
- 冠婚葬祭の歴史 互助会保証株式会社/編 水曜社 2014.11 385 978-4-88065-350-1
- キーワード
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- 還暦
- 冠婚葬祭
- 年祝い
- 本卦がえり
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000343114