レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/9/19
- 登録日時
- 2023/10/14 00:30
- 更新日時
- 2023/10/14 00:30
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-230207
- 質問
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解決
シャルル七世がジャンヌ・ダルクの戦功に対し、褒章として授けた紋章の図が見たい。
- 回答
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以下の資料に掲載がありました。※【 】内は当館請求記号です。
資料1 レジーヌ・ペルヌー著 ; 塚本哲也監修『奇跡の少女ジャンヌ・ダルク』(「知の再発見」双書 ; 102), 創元社, 2002年【289.3/シヤ2002.5】
pp.70-71「第4章 コンピエーニュの悲劇」-「-ラ・シャリテ・シュール・ロワール-はじめての失敗」の項
授爵証書とジャンヌ・ダルクの紋章の写真が掲載されています。
p.70「シャルル7世は、1429年にジャンヌを貴族に列している。(中略)貴族の身分が父方の家系だけでなく、母方の家系にも継承されることが明記されている。」と記載がありました。
資料2 浜本隆志著『図説ヨーロッパの紋章』(ふくろうの本), 河出書房新社, 2019年【288.6/2019.X】
pp.60-74「第五章 ワシ、ライオン、ユリ、十字紋章の成立と変遷」 -「4 フランスのユリ紋章の由来と継承」の項
p.72-73「(前略)オルレアン解放後の一四二九年末、シャルル七世はジャンヌ・ダルクの家族に紋章を下賜し、貴族に列することを決定した。もちろんジャンヌの家系が紋章を持っていたわけではなく、ジャンヌの戦功に対する褒章である。それは剣先の王冠を描き、左右にユリ紋を配したもので(図23)、ジャンヌの働きにより、王位とフランスが守られたことを示すデザインであった。(後略)」と記載があり、ジャンヌ・ダルク家に下賜された紋章のデザイン画が掲載されています。
- 回答プロセス
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資料1-2を御案内し、資料3を参考資料として御紹介した。
資料3 スティーヴン・スレイター著『<図説>紋章学事典』創元社, 2019年【288.6/199/タ】
pp.103-104「第5章 紋章のメッセージと宣言」-「加増紋(オーグメンテイション)」-「フランスの加増紋」の項
ジャンヌ・ダルクの兄弟の子孫の紋章の図の掲載があり、下記の解説があった。
「(前略)1429年、シャルル7世はジャンヌの一族にシンプルなデザインながら素晴らしい盾を与えた。それは、青色の紋地に垂直に立った剣が王冠を支えており、2つの百合が中央に配されている。これらの紋章は、ジャンヌが「両側に5つの百合の花が彫り込まれた」剣を振るったという、年代記作者ホリンシェッドの記述を想起させる。ジャンヌがその紋章を使ったことを示唆する証拠はないが、彼女の兄弟の子孫たちは用いている。そして、シャルル7世は彼らにデュリ(百合)という名を与えた。」
- 事前調査事項
- NDC
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- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
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- レジーヌ・ペルヌー∥著 塚本/哲也∥監修. 奇跡の少女ジャンヌ・ダルク. 創元社, 2002.5【289.3/シヤ2002.5】:
- 浜本/隆志?著. 図説ヨーロッパの紋章. 河出書房新社, 2019.10【288.6/2019.X】:
- スティーヴン・スレイター?著 朝治/啓三?監訳. <図説>紋章学事典. 創元社, 2019.9【288.6/2019.9/タ】:
- キーワード
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- Jeanne, d'Arc(ジャンヌ, ダルク)
- 紋章 -- フランス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000339771