レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年9月12日
- 登録日時
- 2023/03/05 10:46
- 更新日時
- 2024/03/28 11:34
- 管理番号
- 大宮西部-1-00032
- 質問
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未解決
カロリーネシュタールの「恩知らずの小人」を日本語訳で読みたい。
『しらゆき べにばら』グリム/原作 バーバラ・クーニー/絵 鈴木晶/訳 ほるぷ出版 1995年のあとがきに、この話は「恩知らずの小人」をもとにウィルヘルム・グリムが創作したものと考えられると記載されていた。
- 回答
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該当の本は発見できなかった。
手元に本を用意して『しらゆき べにばら』と比較して読んでみたかったとの事で、調査終了。
- 回答プロセス
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〇『しらゆき べにばら』グリム/原作 バーバラ・クーニー/絵 鈴木晶/訳 ほるぷ出版 1995年を確認。
奥付ページの上部に訳者の言葉として、「「しらゆき べにばら」の話は『グリム童話集』の一編です。(161番)₋略₋カロリーネ・シュタールという人の書いた「恩知らずの小人」という話がもとになっています。」と書かれている。
〇『グリム童話を読む事典』高木昌史/著 三交社 2002年
p.144 KHM161「雪白と紅ばら」Schneeweißchen und Rosenrothの出典について記載あり。
カロリーネ・シュタールの物語「恩知らずの小人」Der undankbare Zwerg(『子供のための寓話、昔話および物語』Fabeln, Märchen und Erzählungen für Kinder, ニュルンベルク, 1818年)
P.474 採話・出典一覧表には異なる邦題の記載あり。
『子供のための寓話と物語集』シュタール、カロリーネ Stahl, Carolline 1818年
※上記2冊とも、県内横断検索、NDLサーチでヒットせず。(「こどものためのぐうわ」でも同様)
p.144 KHM161「雪白と紅ばら」の出典の記載の後に、「これはKHM(『子供と家庭の童話集』)第二版第三巻「注釈編」で詳しく紹介されているが、ヴィルヘルム・グリムが二倍以上に拡大した。」とあり。この注釈編については、p.19によると1822年に出版されている。こちらも国立国会図書館等でもヒットせず。
〇『夜ふけに読みたい植物たちのグリム童話』グリム兄弟/著 グリム兄弟/著 井口富美子/監訳 吉澤康子/編訳 和爾桃子/編訳 アーサー・ラッカム/挿絵 平凡社 2021年
p.269 原題/提供者・発祥地のページに記載あり。
「ゆきしろとばらべに Schneeweißchen und Rosenrot (161)/カロリーネ・シュタール『子供のための寓話と物語集』(1818年)」(出典については『グリム童話を読む事典』と同じ情報。)
〇下記のHPでドイツ語で書かれたそれらしき作品が閲覧できる。
「http://www.zeno.org/Literatur/M/Stahl,+Karoline/M%C3%A4rchen/Fabeln,+M%C3%A4hrchen+und+Erz%C3%A4hlungen+f%C3%BCr+Kinder/Der+undankbare+Zwerg(2024.2.26最終確認)」
カロリーネ氏の名前が、CでなくKからの綴りになっている。
『子供のための寓話、昔話および物語』Fabeln, Märchen und Erzählungen für Kinderの文字も確認。
Zeno.orgはデジタルライブラリのこと。
〇著作権フリーの文学を無料公開している「プロジェクト・グーテンベルク」で検索したが、見つからず。
「https://www.gutenberg.org/(2024.2.26最終確認)」
〇googleで「恩知らずの小人」Der undankbare Zwerg 作品名のドイツ語表記を検索していたところ、
Karoline Stahl が著者になっている本を見つけた。ISBNあり。
「https://www.zvab.com/servlet/SearchResults?cm_sp=red-_-leg-_-zvab&an=Stahl,%20Karoline(2024.2.26最終確認)」
〇作品名とISBNで国立国会図書館の検索や県内横断検索等をかけてみたが、ヒットせず。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (943 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 恩知らずの小人
- しらゆきべにばら
- グリム童話
- カロリーネ・シュタール
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000329858