レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20150913
- 登録日時
- 2015/12/10 20:19
- 更新日時
- 2020/08/30 18:15
- 管理番号
- 広県図2015008
- 質問
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解決
広島県の旧安佐郡飯室で藺草の栽培をしていたことが分かる資料がないか。
- 回答
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広島県の藺草については,『広島県農業発達史 第2巻』(参考資料1)の「藺草編」に詳しい記述がある。「備後表」で有名な沼隈,御調の両郡の記述が大部分を占める中,「安佐郡における戦前の躍進」「新興安佐郡発展のあと」の見出しがある。そこに,大正時代に安佐郡内では特産振興として養蚕と藺作に重点をおいて,その奨励に力が注がれたこと,安佐郡の藺草は畳表に加工され,外地に輸出されていたことなどが書かれている。
このほか,『開学百周年記念誌いむろ』(参考資料2)に「[安佐]郡内の藺の作付反別は九十三町八反、収穫二六万九千九百九四貫を産するほどであった。(略)飯室はその拠点であったのである。」との記述があった。
『広島県統計書』(参考資料3)には,藺草やその加工品である畳表等の郡市別の生産量の統計が掲載されており,安佐郡は沼隈,御調などの備後地方に次ぎ,高い生産量であったことが分かる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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質問者が『安佐町史』や近隣の町(村)史誌は調査済み。
- NDC
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- 繊維作物 (618)
- 参考資料
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- 1 『広島県農業発達史 第2巻』広島県信用農業協同組合連合会/編集,広島県信用農業協同組合連合会,1962(p.567-857「藺草編」,p.639-642 安佐郡における戦前の躍進,p.642-643「新興安佐郡発展のあと」)
- 2 『開学百周年記念誌いむろ』飯室小学校開学百周年記念事業実行委員会/[編],広島市立飯室小学校開学百周年記念事業実行委員会,1975(p.215-218 主な生産物の消長)
- 3 『広島県統計書』広島県/編,広島県立図書館(製作),複製資料(明治14年から所蔵(欠あり),藺草の統計は明治15年から「農業」(「特用農産物」)に,畳表の統計は明治18年から「工業及製造」に掲載あり。『広島県統計書』は広島県ホームページ「広島県の統計情報」で閲覧できる。(広島県HP>統計情報>広島県統計年鑑>広島県統計書 http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/toukei/tokeinenkan.html)(最終確認日:平成27年12月15日)
- キーワード
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- 藺草
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000185467