レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/12/04
- 登録日時
- 2023/08/05 00:30
- 更新日時
- 2023/08/05 00:30
- 管理番号
- 服部図書館R1001248
- 質問
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解決
炭鉱労働者にまつわる「言い伝え」と「迷信」との違いの具体例について書いた本を探してほしい
- 回答
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以下の資料を紹介した。
参考資料(1)妻がお産をした時の夫の忌について記載あり。
同(2)迷信のところに神様が嫌うということで<妻の産後三日は休むこと>とある。
同(3)女の月経を赤不浄というて嫌い妻が出産しても三日は休むと記載あり。ただしこれは参考資料(4)に書かれているとのことだったが、こちらには月経及び出産の赤不浄は坑内の忌みものだが坑内の出産はめでたいと書かれていた。
同(5)女性の穢れが周囲の者に影響を及ぼすと記載あり。
同(6)女性の穢れに対する夫の忌みに関して記載あり。
同(7)(8)妊娠中の女性も入坑し出産することもあったとの記載あり。
同(9)(10)女性炭鉱労働者の証言として、赤不浄を気にして休む人もいたが、生活がかかっているので生理ごときでは休まないと記載されている。
同(7)(10)の女性炭鉱労働者の証言は同じ。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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男性炭鉱労働者は妻が生理中や妊娠中の場合、入坑しなかったと言われているが、女性炭鉱労働者は生理中や妊娠中でも仕事をしていたらしい。(質問者の理解)
- NDC
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- 石炭 (567 10版)
- 参考資料
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- 禁忌習俗事典 柳田国男/著 河出書房新社 2014.8 387 , ISBN 978-4-309-24671-0 (第1章 忌の状態p.16~)
- 炭鉱に生きる 三菱美唄炭鉱労働組合/編 岩波書店 1960 567.096 (p.70)
- 全記録炭鉱 鎌田慧/著 創森社 2007.7 567 , ISBN 978-4-88340-209-0 (p.260~)
- 筑豊炭坑絵巻 山本作兵衛/著 海鳥社 2011.10 567.096 , ISBN 978-4-87415-827-2 (p.251~ヤマ人の忌み事 p.252)
- 山の民俗 岩科小一郎/著 岩崎美術社 1983 382.1 (p.23)
- 女性と穢れの歴史 成清弘和/著 塙書房 2003.9 384.6 , ISBN 4-8273-3098-0 (p.178 p.199)
- 森崎和江コレクション-精神史の旅 2 森崎和江/著 藤原書店 2008.12 918.68 , ISBN 978-4-89434-664-2 (第3章 地の底の声『奈落の神々』)
- ふたつの文化のはざまから 加藤シヅエ/著∥船橋邦子/訳 不二出版 1994.7 289.1 (p.86)
- 炭坑美人 田嶋雅已/著 築地書館 2000.10 567.096 , ISBN 4-8067-1212-4 (p.210)
- まっくら 森崎和江/著 三一書房 1979 916 (p.167~赤不浄)
- キーワード
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- 炭鉱労働者
- 女性
- 穢れ
- 忌み
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 工学
- 内容種別
- 一般資料
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000336954