レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年09月05日
- 登録日時
- 2015/03/17 11:44
- 更新日時
- 2015/03/20 11:07
- 管理番号
- 千県中千葉-2015-6
- 質問
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解決
米軍豊海射撃演習場について知りたい。
- 回答
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「米軍豊海射撃演習場」は、山武郡豊海町に当たり関係町史等を調査した。
【資料1】『基地の海 九十九里米軍基地闘争の記録』p7 戦後、昭和23年に当時の山武郡豊海町に268,000坪(約90ヘクタール)の土地が米軍の陸上基地として接収された事が記載されている。射撃区域については、「基地を中心に半径5.9マイル(31,000ヤード)の海面が射撃杭に指定され、土・日を除いて毎日正午から午後6時まで、この区域内で実弾射撃が行われるので出漁を禁止する、という命令が出された。」と記載されている。
【資料2】『九十九里町誌 各論編上巻』p1217-1258の「米軍基地真亀(まがめ)」の項に詳しく記載。米軍射撃場についても、行政資料や訓練の日程、その影響、また、漁業被害、陸上被害についても記載されている。
【資料3】『千葉県議会史 第6巻』p428-448「片貝高射砲射撃演習場」演習場建設の背景や実状、被害に加え、撤廃運動と補償問題、撤収までの記載がある。「昭和32年5月9日朝、米軍豊海射撃演習場副官マッコイ大尉は県に対し、「9日以降永久に射撃を中止する」と突然連絡」があり、9日に友納知事が正式発表を行い、その後道路の修復工事などが行われたことが分かる。
注書きとして関連する記事の書誌データおよび、新聞掲載のデータが掲載されており参考になる。
【資料4】『基地九十九里』駐留軍の演習地、九十九里の人々の生活を物語形式で書いている。
【資料5】『千葉県における漁業補償』p35-39「豊海高射砲射撃演習にともなう漁業補償」の項あり。射撃演習の月ごとの日数などが記載されている。
【資料6】森脇孝広著「九十九里米軍基地闘争における漁業問題と漁業対策」『千葉県史研究 (通巻17号) 千葉県資料研究財団』p94-106では、漁業への被害とその補償要求運動についての記載あり。
- 回答プロセス
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「豊海射撃演習場」と地域が確定されているので【資料2】を調査し、この記載内容から行政資料や出来事の日時が分かったところから【資料3】を調査。【資料3】の注記として記載されていた書誌データは、特に参考になった。
- 事前調査事項
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なし
- NDC
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- 軍事施設.軍需品 (395 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『基地の海 九十九里米軍基地闘争の記録』(小松七郎著 千葉県平和委員会 1976)(9200308428)
- 【資料2】『九十九里町誌 各論編上巻』(九十九里町誌編集委員会編 1980)(9200325966)
- 【資料3】『千葉県議会史 第6巻』(千葉県議会史編さん委員会編 千葉県議会 1996)(9200308203)
- 【資料4】『基地九十九里』(鬼生田(おにうだ)貞雄著 東和社 1953)(9200295160)
- 【資料5】『千葉県における漁業補償』(千葉県水産部 1970)(9200146105)
- 【資料6】森脇孝広著「九十九里米軍基地闘争における漁業問題と漁業対策」(『千葉県史研究 (通巻17号) 千葉県資料研究財団 2009』)(0502077869)
- キーワード
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- 千葉県-米軍基地
- 千葉県-九十九里町
- 射撃演習場
- 基地闘争
- 照会先
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- なし
- 寄与者
-
- なし
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000169170