レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年08月12日
- 登録日時
- 2021/08/14 10:14
- 更新日時
- 2022/04/20 12:35
- 管理番号
- 県立長野-21-095
- 質問
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解決
長野県における明治時代の女性教員の給与はどれくらいだったのか知りたい。
- 回答
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当時の他の職種の関連資料と合わせて紹介した。
・「長野県尋常師範学校 卒業生」明治35年4月27日「信濃毎日新聞」
長野師範学校の卒業生の給与について触れられており、明治31年の卒業生月報は男子:13-15円、女子:9-10円とある。
・『長野県統計書 明治36年』長野県編・刊 1905【N350/4/'03】[国立国会図書館デジタルコレクション 一般公開 pid:806951][最終確認日:2022年4月5日]
p.211-215[145-147コマ目]「第121 市街職工諸雇賃銭」
教員の賃金の掲載はないが、他の職種の長野県内の4都市における賃金についてまとめられている。この表では、日雇いの金額と月あたりの賃金の表記が混在しているため要注意。
なお、昭和初期ごろまでの『長野県学事関係職員録』信濃教育会【N370/101】には、各教員名の下に正教員、補助教員などの記載があり、巻頭に簡易な給料表がある。
※『日本国語大辞典 第13巻』小学館国語辞典編集部編集 小学館 2002「厘」の項目に、厘は「銭(せん)の十分の一。円の千分の一」とある。
- 回答プロセス
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1.長野県の教育にかかわる資料の郷土資料分類N370の書架で師範学校に関する記述のある資料にあたる
参照した文献で回答中の記事を紹介している部分を確認した。
2.該当の新聞記事を探す
信濃毎日新聞データベースの紙面検索で当日の新聞を目視で確認し、該当の記事を確認した。
3.比較のための指標を探す
(1)当時の金額と現在の金額を比較する指標を探す
リサーチナビ「過去の貨幣価値の調べ方」[最終確認日:2022年4月5日] を参照する。
日本銀行のホームページ「昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?」[最終確認日:2022年4月5日] が紹介されていた。
(2)長野県内の当時の物価について調べる
『長野県統計書』の記事にあった明治25-31年の前後を参照し、当時の物価についての項目を確認していたところ、職種・地域別の賃金が掲載された表が確認できたので紹介した。
<調査資料>
『信州大学教育学部九十年史』九十年史編集委員会編 信州大学教育学部 1965【N377/6】[国立国会図書館デジタルコレクション 図書館送信参加館のみ PID: info:ndljp/pid/9581216 ][最終確認日:2022年4月5日]
『長野県教育史 第2巻』長野県教育史刊行会編・刊 1981【N372/52/2】
等
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育 (370)
- 参考資料
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- 信濃毎日新聞データベース
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長野県. 長野県統計書 明治36年. 長野県, 1912.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001607720-00
- キーワード
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- 給与
- 物価--日本--歴史--明治時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000303174