レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年12月20日
- 登録日時
- 2020/01/09 14:33
- 更新日時
- 2022/03/24 16:23
- 管理番号
- 00086
- 質問
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解決
長福寺(寺家)の日光菩薩・月光菩薩の所在を知りたい
- 回答
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『西条町誌』(p113)によると、正徳2年(1712)の覚えに「脇立、日光、月光、十二神」とあることから、正徳2年までは寺にあったことがわかる。
『寺家の歴史散歩』(p5)に、「無住が続きご本尊が傷みお顔も拝めなくなったので、天元の頃(978~982)守護西条四郎が恵心僧都に拝謁し薬師如来、日光菩薩、月光菩薩を修復しました」とある。
「昭和の終わり(もしくは平成の初め)ころ、長福寺に広島県の視察があって、薬師如来は県指定の文化財になった。十二神将は、比較的時代が新しかったので県指定の対象にはならず、市の指定文化財になった。日光・月光像が対象になっていないところをみると、比較的新しい(戦国~江戸)ものであるか、劣化が激しい(劣化していても平安時代のものであれば指定されていたと思われる)のではないか。
記録にあるものがなくなることは考えられないので、盗難にあわない限りはどこかにあるはず。収蔵庫には薬師如来と十二神将しかないので、お堂に残してあるかもしれない」(文化課専門員への聞き取り)
- 回答プロセス
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長福寺についての記述がある資料(町誌、賀茂郡史等)を調べたが、薬師如来と十二神将についての記述はあるが、日光・月光菩薩のいきさつについて詳しく書いてあるものはなかった。
文化課が現地調査をしているはずなので、専門員に聞き取りをした。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (21)
- 参考資料
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西条町誌編纂室 編 , 西条町 (広島県). 西条町誌. 西条町, 1971.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001210675-00 -
寺家会. 寺家の歴史散歩. 寺家会, 2005.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007743497-00
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西条町誌編纂室 編 , 西条町 (広島県). 西条町誌. 西条町, 1971.
- キーワード
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- 仏像
- 長福寺
- 東広島 歴史
- 照会先
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- 東広島市教育委員会文化課
- 寄与者
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- 東広島市教育委員会文化課専門員
- 備考
- 回答後、「長福寺のお堂を調べたところ、仏像の部分と思われるものが数点見つかった。組み立てると1体と、残りが少しあることがわかった。組み立ててできた像が日光像なのか月光像なのかわからないが、実際にあることがわかった。」との連絡を受けた。
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人 団体
- 登録番号
- 1000272403