レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年07月17日
- 登録日時
- 2013/12/16 11:45
- 更新日時
- 2015/04/08 20:02
- 管理番号
- 2013-034
- 質問
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解決
同志社の総長だった牧野虎次氏の言葉「針の穴」はどこからきた言葉か?
聖書 マタイ伝19章24節の「go through the eye of a needle than for ~」からきているのか?
『針の穴』という著書があるようだがそれに由来がのっていないか?
- 回答
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牧野虎次著『針の穴から』(牧野虎次先生米寿記念会, 1958)のp.88「木の葉の下雫」という章のp.95に以下の文章がありました。
”果たせるかな我が茅屋の軒先から仰げば、天上の月はすぐそこに懸かってあるでないか。然り、針の穴からでも天を仰ぐことができるのだ。”
同図書中にはマタイ伝からの記述はないようです。
ご参考までに「日本国語大辞典」によりますと、「はりの穴から天を覗く」とは、”自分の狭い見識を基準にして、広大なことについて勝手な推測を下すたとえ。管(くだ)をもって天をうかがう。”と記述されています。
また、下記の図書には関連する記述はありませんでした。
牧野虎次講話, 藪崎吉太郎編『牧野虎次先生自叙傳』,(藪崎吉太郎, 1955)
- 回答プロセス
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1.本学契約データベース「ジャパンナレッジ」で「針の穴」を検索
「はり の=穴(あな)[=溝(みぞ)・=みみず]から天(てん)を覗(のぞ)く」
自分の狭い見識を基準にして、広大なことについて勝手な推測を下すたとえ。管(くだ)をもって天をうかがう。
日本国語大辞典, 入手先<http://www.jkn21.com>, [参照 2014-03-06]
2.同志社, 同志社山脈編集委員会編『同志社山脈 : 113人のプロフィール』,(晃洋書房, 2003)
「牧野虎次」の項を確認
3.上記の項の参考文献に挙げられていた下記の図書を確認
・牧野虎次講話, 藪崎吉太郎編『牧野虎次先生自叙傳』,(藪崎吉太郎, 1955)
・牧野虎次著『針の穴から』,(牧野虎次先生米寿記念会, 1958)
p.95に「針の穴」を含む文章があった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812)
- 参考資料
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牧野虎次 著. 針の穴から. 牧野虎次先生米寿記念会, 1958.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000990824-00 (NCID:BN13269977) - 牧野虎次[講話] ; 藪崎吉太郎編. 牧野虎次先生自叙傳. 藪崎吉太郎, 1955. (NCID:BN09583617)
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同志社, 同志社山脈編集委員会 編. 同志社山脈 : 113人のプロフィール. 晃洋書房, 2003.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004063629-00 , ISBN 4771014086 (NCID:BA60107607)
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牧野虎次 著. 針の穴から. 牧野虎次先生米寿記念会, 1958.
- キーワード
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- 牧野虎次
- 針の穴から
- 同志社総長
- 同志社
- 照会先
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- なし
- 寄与者
-
- なし
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141887