レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年06月04日
- 登録日時
- 2024/03/07 11:17
- 更新日時
- 2024/03/07 13:26
- 管理番号
- 9000039450
- 質問
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解決
山梨県における鵜飼漁に関する資料があるか。
- 回答
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(1) 『石和町誌 第2巻 社会・文化編』(石和町誌編さん委員会/編集 石和町 1991年)
「第2章:習俗 第3節:祭りと芸能」に「鵜飼」の項あり。例年7~8月に笛吹川で行われる観光用の鵜飼についての記述がある。
(2) 『定本富士川 笛吹川釜無川』(郷土出版社 2002年)
「第3章:暮らしと民俗 2産業と川の恵み」に「川漁」の項あり。江戸時代に書かれた「裏見寒話」の記述として、当時の鵜飼についての記述がある。近代の事例についても紹介されている。
(3) 『甲斐叢書 第6巻』(甲斐叢書刊行会/編 第一書房 1974年)
「裏見寒話 巻之三」に「漁釣」の項あり。鵜を使った漁についての記述がある。
- 回答プロセス
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(1) 『山梨百科事典』(山梨日日新聞社/編集 山梨日日新聞社 1989年)を確認
→「鵜飼」についての記述なし。
(2) 『山梨県史』を確認
→『山梨県史 民俗編』(山梨県/編集 山梨日日新聞社 2003年)には、「鵜飼」についての記述なし。
(3) 謡曲「鵜飼」の舞台となっていることから、江戸時代の地誌および紀行文を確認
→『甲斐国志』(大日本地誌大系 雄山閣 1998年)および『峡中紀行・風流使者記』(荻生徂徠/著 雄山閣 1971年)には「鵜飼」の記述なし。
(4) 現在、鵜飼漁が行われているのは笛吹市石和町であることから『石和町誌』を確認
→『石和町誌 第2巻 社会・文化編』(石和町誌編さん委員会/編集 石和町 1991年)の「第2章:習俗 第3節:祭りと芸能」に「鵜飼」の項があり、例年7~8月に笛吹川で行われる観光用の鵜飼について記述あり。
(5) 「鵜飼」が笛吹川で行われることから、笛吹川に関する資料を確認
→『定本富士川 笛吹川釜無川』(郷土出版社 2002年)の「第3章:暮らしと民俗 2産業と川の恵み」に「川漁」の項があり、鵜を使った漁として「裏見寒話」の記述と近代の事例について記述あり。
(6) 「裏見寒話」を確認
→『甲斐叢書 第6巻』(甲斐叢書刊行会/編 第一書房 1974年)収録の「裏見寒話」の「巻之三」に「漁釣」の項があり、鵜を使った漁についての記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会.家庭生活の習俗 (384 10版)
- 漁労.漁業各論 (664 10版)
- 参考資料
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石和町町誌編さん委員会 編. 石和町誌 第2巻. 石和町, 1991.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I11121124099180 (pp.93-94,請求記号K292/イサ/2,資料番号0102004710.) -
定本富士川 : 笛吹川釜無川 : 母なる川-その悠久の歴史と文化. 郷土出版社, 2002.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003981187 , ISBN 4-87663-591-9 (pp.162-164,請求記号K294/テイ/,資料番号0103623401.) -
甲斐叢書刊行会 編.甲斐叢書 第6巻. 第一書房, 1974.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I19111009210182151 (p.95,請求記号K08/カイ/6,資料番号0104140272.)
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石和町町誌編さん委員会 編. 石和町誌 第2巻. 石和町, 1991.
- キーワード
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- 鵜飼
- 笛吹川
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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【調査済み資料】
以下の資料には鵜飼漁の記述はなかった。
『山梨百科事典』(山梨日日新聞社/編集 山梨日日新聞社 1989)
『山梨県史 民俗編』(山梨県/編集 山梨日日新聞社 2003)
『甲斐国志 大日本地誌大系』(松平定能/編 雄山閣 1968~1982)
『峡中紀行・風流使者記』(荻生徂徠/著 雄山閣 1971)
『鵜飼山山史』(長沢宏昌/編 長沢日哉 1980)
「甲斐路」「甲斐」(山梨郷土研究会会誌)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000347105