レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月22日
- 登録日時
- 2024/01/12 17:55
- 更新日時
- 2024/03/01 18:01
- 管理番号
- 県立長野-23-162
- 質問
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解決
現在の上水内郡(かみみのちぐん)信濃町で、旧・水内郡柴津村(しばつむら)普光田(ふこうだ)の清水斧右衛門に関する資料はあるか。新潟県赤倉温泉を開削した人物。
- 回答
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中村敦子著「赤倉に温泉宿をひらいた紫津村の斧右衛門-斧右衛門から仁太夫へ、一身二生を生きた男」『長野』第323号2023.12 p.28-42を紹介した。
この論文の参考文献のうち、『信濃町誌』 信濃町誌編纂委員会編 信濃町 1968【N212/89】以外の当館所蔵のものを併せて紹介した。
・『明専寺の歴史』改訂 月原義方著 終北山明専寺 1974【N181/54a】
・『妙高山雲上寺宝蔵院日記の風景』 妙高市教育委員会編・刊 2010【188.45/ミヨ】
・『飯山市誌 歴史編 上』飯山市誌編纂専門委員会編 飯山市 1993【N211/48/2-1】
・『北国街道柏原宿の本陣日記』 信濃町郷土史研究会古文書勉強会編 信濃毎日新聞出版部 2019 【N212/590】
・本多得爾著「寛政末年における一寺檀関係の係争」『須高』第14号1982.3 p.16-29
[11コマ目 最終確認2024.2.21 国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで公開]また、『永田村郷土誌』松野新兵衛編 郷土誌後援会 1939【N211/4】p.106-112にある「飯山領分郷村高石帳」のp.109に柴津村の斧右衛門の名前が見られる。清水斧右衛門と同一人物、もしくは同家の別の斧右衛門かの判別はできない。いつ頃のものか記載がないため、年代は不明。[80コマ目 最終確認2024.2.21 国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで公開]
柴津村は明治初期に富濃村、古間村と変遷し、その後信濃町となっている。当館蔵書をキーワード「普光田」で検索したところ、『上信越自動車道埋蔵文化財発掘調査報告書 16』 長野県埋蔵文化財センター編・刊 2000 (長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書)【N202/536/16-1】および図版集である『上信越自動車道埋蔵文化財発掘調査報告書 16』 長野県埋蔵文化財センター編・刊 2000 (長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書)【N202/536/16-2】がヒットしたのみ。これらの資料は「全国遺跡総覧」で公開されている。普光田遺跡は縄文遺跡。[最終確認2024.2.21]
郷土史研究の雑誌に掲載された「普光田」をタイトルに持つ論文も確認できなかった。上記と同じように、「柴津」「富濃」を検索したが、書籍、郷土史研究の雑誌記事で、タイトルにこれらの地域名を持つ論文は上記回答で紹介したもののみ。
「国立国会デジタルコレクション」で全文検索すると、『信濃町誌』 信濃町誌編纂委員会編 信濃町 1968【N212/89】に、普光田は4件、柴津村 21件、富濃村 25件、古間村も多数ヒットする。
また、「近世の歴史」の章のp.132-133に「柴津村」があり、割が嶽城の城下として人口が集中していた旨の記述が見られる。また、p.1332-1336に「享保九年 柴津村明細帳」が掲載されている。
『信濃町史稿 古間編』 信濃町郷土史編纂会編 信濃町公民館 1961【N212/20/2】の目次からは「普光田」を特に取り上げての記述は確認できない。また、近世の古間地域を記述した中に、p.19-22「旧富濃村」に、村の歴史、村勢などが記されているが、特に普光田を取り上げてはいない。
- 回答プロセス
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1 国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで、閲覧できるものは既に見ている、とのことから、当館資料で上水内郡信濃町普光田の町村合併の変遷を探す。
2 柴津村、富濃村、古間村と変遷し、その後信濃町となっていることを確認し、関係町村の史誌を調べる。
3 清水斧右衛門について、所蔵する郷土史研究雑誌の雑誌記事検索をする。『長野』第323号に関係論文を見つける。(依頼を受けた当初は、未刊で、ヒットしなかった)参考文献をチェックする。
4 文書類については、所蔵先を確認し、閲覧方法等を連絡した。
調査資料
・『上水内郡及長野市旧町村誌 第3巻』上水内教育部会編・刊 1934【N212/9/3】
この資料は、『長野県町村誌』と同じ内容で、『長野県町村誌』は「皇国地誌」作成のために各村から集められたものの控えから編纂されたもの。
・『赤倉温泉沿革史』渡辺慶一著 赤倉温泉組合 1955
[最終確認2024.2.21 国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで公開]
・『明専寺の歴史』改訂 月原義方著 終北山明専寺 1974【N181/54a】p.24-29
・『妙高山雲上寺宝蔵院日記の風景』妙高市教育委員会編・刊 2010【188.45/ミヨ】
・『飯山市誌 歴史編 上』 飯山市誌編纂専門委員会編 飯山市 1993【N211/48/2-1】p.692
・『信濃町誌』 信濃町誌編纂委員会編 信濃町 1968【N212/89】p.672
[最終確認2024.2.21 国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで公開]
- 事前調査事項
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『信濃町誌』 信濃町誌編纂委員会編 信濃町 1968【N212/89】
『赤倉温泉沿革史』渡辺慶一著 赤倉温泉組合 1955
- NDC
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- 個人伝記 (289 10版)
- 中部地方 (215 10版)
- 参考資料
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中村 敦子. 赤倉に温泉宿を開いた柴津村の斧右衛門 : 斧右衛門から仁太夫へ、一身二生を生きた男. 長野 : 長野郷土史研究会, 2023-02. 長野(323) p. 28-42
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I033202936
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中村 敦子. 赤倉に温泉宿を開いた柴津村の斧右衛門 : 斧右衛門から仁太夫へ、一身二生を生きた男. 長野 : 長野郷土史研究会, 2023-02. 長野(323) p. 28-42
- キーワード
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- 柴津村
- 信濃町
- 上水内郡
- 清水斧右衛門
- 赤倉温泉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000344571