レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年08月16日
- 登録日時
- 2022/08/28 15:50
- 更新日時
- 2022/11/02 15:54
- 管理番号
- 南浦和-1-00081
- 質問
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解決
「西讃府誌」を見たい。他県から借用して館内閲覧・コピーすることはできるか。
一国一城令(1635年~1651年)(寛永12年~慶安4年)の頃の丸亀藩について動向や出来事を知りたい。
- 回答
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「西讃府志」はインターネット上で公開されていることを伝え、▲をつけた3冊を提供した。
- 回答プロセス
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・図書館業務システムで「西讃府志」で検索、次の本がヒット。
埼玉県立図書館にあるので相互貸借で借用。
△602.1『江戸後期諸国産物帳集成 16巻(阿波・讃岐・土佐・津島) ( 諸国産物帳集成 第2期 )』
安田健/編 科学書院 2004
p129-215 「西讃府志」巻第49 物産
・同じく図書館業務システムで「丸亀藩」で主題検索、次の2冊を取り寄せ。
▲210.5『新編物語藩史 10巻 四国地方の諸藩』新人物往来社 1976
p78-113 丸亀藩
p87-88 『西讃府志』と白玖武文(はくたけぶみ)
丸亀藩の史書としては『西讃府志』61巻がある。
▲218.2『人づくり風土記 37巻 ふるさとの人と知恵 香川』農山漁村文化協会 1996
p59-60 寛永18年(1641年)山崎氏(山崎家治)が西讃を入封し、
一国一城令により廃城となっていた丸亀城を再建した。
山崎氏が絶えたのち、京極氏が受け継いだ。
丸亀藩も参勤交代や幕府の命令による普請手伝いなどによって
財政赤字に苦しみ、年貢米の収入は限界にきていた。
・国立国会図書館デジタルコレクションで「西讃府志」を検索すると、2つの書誌がヒット。
内容は同じ。どちらもインターネット公開されている。全60巻ほど載っている。
「西讃府志」京極家 編 (藤田書店, 1929) 書誌ID:000000757950
「西讃府志」大塚敏 等編[他] (那珂多度同志会, 1898) 書誌ID:000000427868
その他、参考になりそうなものとして、
「香川県史 第3巻 (通史編 近世 1)」図書館・個人送信限定(ID:000001969672)
p60 第三節 丸亀藩の成立と政治
一、山崎氏と丸亀城 二、京極氏の入部
・香川県立図書館のホームページにあるデジタルライブラリーで
「西讃府志」等、古文書の内容がインターネット公開されている。現物は貸出禁止。
「西讃府志 60巻 目録」によると、16巻~42巻に丸亀あたりの記述があるようだ。
16巻 丸亀治 17巻 丸亀市井 18~42巻 丸亀治下
他に、古文書で参考になりそうなものは次の2点。
「香川県史 第一篇」目次より p38~ 徳川氏第三世以降記事
山崎氏世家 松平氏世家 丸亀京極氏世家 多度津京極氏世家
「讃岐史要 完」目次より 第七篇 江戸幕府時代の讃岐
丸亀藩及藩祖京極高和の事歴(121コマ)
丸亀藩主京極高朗の治績及西讃府志の編成 付 西讃府志序(147コマ)
・当館の館内にある資料に当たる。
×291.82『香川県の歴史散歩』香川県の歴史散歩編集委員会/編 山川出版社 1996
▲218.2『香川県の歴史 県史37』山川出版社 1997
p141 丸亀山崎・京極藩
山崎家治は丸亀城を再建し、幕府から築城の援助として銀三百問貫をあたえられた。
山崎家時代に始まった豊田郡の大野原開墾は、正保2年(1645年)には
189町余の土地が開発された。慶安2年(1649年)に検地が実施され、
田61町余・畑65町余が検地帳に登録された。
p159-162 高松城・丸亀城築城と城下町
△R025.1『国書総目録 第5巻 す-て』岩波書店 1967
p86 西讃府志(←表記のまま)
60巻補遺1巻17冊。
写本は国会図書館支部内閣文庫(嘉永7写)、活字は明治31年と昭和4年。
・レファレンス協同データベースより、「丸亀市史」が参考になりそう。
「丸亀市史」(丸亀市史刊行頒布会,1953)
国立国会図書館デジタルコレクション/図書館・個人送信限定(書誌ID:000000911766)
第二章 生駒氏時代
第三章 山崎氏時代
- 事前調査事項
- NDC
-
- 四国地方 (218 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 西讃府誌
- 一国一城令
- 丸亀藩
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000320392