レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年08月03日
- 登録日時
- 2016/08/03 17:24
- 更新日時
- 2016/08/03 21:14
- 管理番号
- いわき総合-地域443
- 質問
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解決
昭和の初めごろ、現在のいわき市平字四町目「ウロコヨ」の辺りにあった銀行について調べています。銀行名は分かりません。何という銀行で、当時の写真などはありますか?
- 回答
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『写真集 明治大正昭和 平』(斎藤伊知郎 国書刊行会 1980)の「地元本店銀行の崩壊」(P100~)を確認すると、P105に「磐城実業銀行」が写真入りで掲載されていました。解説には、「明治34年、いまの四町目ウロコヤのところにあった…」とあり、お探しの銀行はこちらの銀行と思われます。
『いわき市史 第4巻 近代Ⅱ』のP26「第18表 石城郡所在銀行」によれば、磐城実業銀行は平町四町目の本店が明治34年3月30日設立、植田支店が大正11年7月設立、開設日不詳だが湯本出張所があったことがわかります。
しかし、金融恐慌の影響で、いわき地方の銀行は軒並み破たんしてしまいます。
『いわき市史 第4巻 近代Ⅱ』のP31「第20表 浜通り地方地元銀行の破たんまたは消滅とその後」、『いわき市と七十七銀行』(七十七銀行 1989)のP76によると、磐城実業銀行は昭和7年8月13日に免許取消となり、商事会社に組織変更しているようです。
- 回答プロセス
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1.資料を調査
上記資料のほかに、『いわき商業風土記』(斎藤伊知郎 1973)の「本店銀行葬送曲」(P201-210)にも、いわきの銀行についての記述と写真あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 金融.銀行.信託 (338 9版)
- 商業史.事情 (672 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『写真集 明治大正昭和 平』[K/210.1-6/タ・1111211353]
- 【資料②】『いわき市史 第4巻 近代Ⅱ』[K/210.1-1/イ・1110038534]
- 【資料③】『いわき市と七十七銀行』[K/338/シ・1110055546]
- 【資料④】『いわき商業風土記』[K/672/サ・1110084710]
- キーワード
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- いわき 銀行
- 平町 銀行
- 磐城実業銀行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000195584