レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/06/06
- 登録日時
- 2023/05/30 00:30
- 更新日時
- 2023/05/30 00:30
- 管理番号
- 牛久-1865
- 質問
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解決
江戸時代に犬が人間の代わりにお伊勢参りをしたということを聞いたが、それに関する資料を探してほしい。
- 回答
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次の資料を紹介する。※()内の数字は回答プロセスの資料番号
(1)『犬の伊勢参り』(仁科邦男/平凡社/2013.3)…p7、p21-25、p59-75、p77-107、p143-162
(2)『犬の日本史』(谷口研語/吉川弘文館/2012.7)…p147-148
(6)『日本庶民生活史料集成 第8巻』(谷川健一編集委員代表/三一書房/1969)…p13、p142-143
- 回答プロセス
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1. フリーワードに「犬」&「伊勢参り」で自館資料検索。7件ヒット。書誌内容を確認して次の資料を確認。
(1)『犬の伊勢参り』(仁科邦男/平凡社/2013.3)
…p7「はじめに」に、「最初の犬の伊勢参りは明和8年(1771年)4月16日昼ごろ、と日時まで判明している」と記載あり。
…p9-25「序章 犬が拝礼した」のp21-25に明和8年4月の犬の伊勢参りの記述あり。「犬の飼主は山城国、久世郡槙の島、高田善兵衛という者だった」とあり。
…p59-75「第二章 単独で伊勢参宮」に、犬が単独で伊勢参りをした話が5話あり。p60の「犬の伊勢参宮」に、「寛永2年(1791年)のころ、安房の国に庄屋の元に飼いたる犬、伊勢参宮可し度き由」と記載あり。
…p77-107「第三章「文政13年の御蔭参りと『不思議』の正体」には、犬の単独伊勢参りに関する伊勢神宮で起きた様々な犬の穢れ事件について記載あり。
…p143-162「第五章 ぞくぞく犬の伊勢参り」には、大規模な犬の伊勢参りの記録が残っていることと、約100年に渡って伊勢参りをする犬が目撃されたこと等の記載あり。
2. フリーワード「犬」&「歴史」で自館資料検索。11件ヒット。書誌内容から次の資料を確認。
(2)『犬の日本史』(谷口研語/吉川弘文館/2012.7)
…p135-154「第九章 犬の霊力・呪力・超能力」のp147-148「犬の信心」に、「愛犬を代理として伊勢へ派遣する人もあった」「最初にその冒険をした犬は、安房(千葉県)の庄屋の犬だった」と記載あり。
(3)『日本の犬・歴史散歩』(真壁延子/文芸社/2001.12)…犬の伊勢参りの記載なし。
3. 請求記号「R210」の棚をブラウジング。次の資料には犬の伊勢参りの記載なし。
(4)『ビジュアル・ワイド江戸時代館』(小学館/2002.12)
(5)『日本歴史大事典 1』(小学館/2000.7)
4. 請求記号「R38-」の棚をブラウジング。
(6)『日本庶民生活史料集成 第8巻』(谷川健一編集委員代表/三一書房/1969)
…p13「譚海 (津村 淙庵)」の「讀海目録」に、「房州の犬伊勢参宮せし事」とあり。
…p142-143「寛政二年の秋、安房國ある庄屋の許に飼たる犬、伊勢参宮したきよし」と記載あり。
→以上より、犬の単独の伊勢参りについて、(1)(2)(6)の資料を照会する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 10版)
- 家畜.畜産動物.愛玩動物 (645 10版)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 10版)
- 参考資料
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- B10647821 犬の伊勢参り 仁科邦男/著 平凡社 2013.3 175.8 978-4-582-85675-0
- B10631221 犬の日本史 谷口研語/著 吉川弘文館 2012.7 645.6 978-4-642-06382-1
- B10636600 日本庶民生活史料集成 第8巻 谷川健一/編集委員代表 三一書房 1969 382.1
- キーワード
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- 犬
- 伊勢参り
- 伊勢詣で
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000333633