レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年06月08日
- 登録日時
- 2023/06/08 16:08
- 更新日時
- 2023/11/16 15:34
- 管理番号
- 北広島町2023-02
- 質問
-
解決
江戸時代初期の人物 黒川道祐(くろかわどうゆう)が書いた『芸備国郡志』(げいびこくぐんし)を読みたい。
広島県山県郡北広島町の芸北地域にある臥竜山(がりゅうざん)または苅尾(かりお)山とも言われている山の古い表記を確認するために使いたい。
- 回答
-
資料1 『備後叢書』第4巻,得能正通 編,1935.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001876281-00
14コマ目にある「狩龍山」が探している古い表記ではないか?
- 回答プロセス
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自館の図書館システムで「芸備国郡志」を検索してもヒットしない。
広島県内図書館等横断検索で「芸備国郡志」を検索して出来た結果から
『備後叢書』第2巻,得能正通 編,東洋書院,1990
『備後叢書』第4巻,備後郷土史会,1930.
『続々群書類従』第9,国書刊行会 編,1978
等に収録されていることがわかる。
どの資料も所蔵館での取扱が禁帯だった。
国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能なものがないか調べるため「芸備国郡志」で検索。
検索結果に資料1『備後叢書』第4巻があったので内容を確認。
本文検索し「臥竜山」「苅尾山」がヒットするかどうか試みたが、ヒットしなかった。
目次から「山川門」という見出しをみつけて、その見出しの章の中から関係しそうな山名を探したところ「狩龍山」という山名を発見した。
ふりがなはついていないので読みは不明。
質問者とともに資料1の「狩龍山」の説明文を確認し、
・使用されている漢字が質問者の探していた「臥竜山」「苅尾山」と通じる点
・臥竜山についての解説のある資料として資料2『八幡村史』p691の記述を確認し、「山陰地方の漁船は、この山を目標に方向を定め沖にで操業していたものと伝えられる」という記述が、資料1の中にある「必認斯山以爲海路標準云々」という記述と通じる点
以上、2点から、読みの確認は出来ないものの、質問者の探していた「臥竜山」の古い表記である可能性がある、という結論に至った。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国地方 (217 10版)
- 日本 (291 10版)
- 参考資料
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資料1『備後叢書』第4巻,得能正通 編,備後郷土史会,1935.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001876281-00 -
資料2『八幡村史』広島県山県郡芸北町役場(広島県),広島県山県郡芸北町役場,1976
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001221947-00
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資料1『備後叢書』第4巻,得能正通 編,備後郷土史会,1935.
- キーワード
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- 西中国山地
- 八幡
- 山名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 国立国会図書館デジタルコレクションで「芸備国郡志」を検索すると回答欄に記述した以外の資料もヒットするが、インターネット公開されており紹介しやすかったため資料1を選んだ。
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000334333