(1) A.Cameron & Co.
『神戸はじめ物語展』(神戸市立博物館編 1987刊)に
エー・カメロン商会
館主 アレキサンダア・カメロン
業務 毛綿織物、鉄具類其他輸入及輸出
と記載。
資料は、「日本紳士録」(交詢社 明治30年刊)『明治初期の 在留外人』(寺岡寿一編 昭和56年刊)所収のものとなっているが、当館に所蔵がないため原本には当たれず。
(2) Abenheim Bros.
『日本自動車史』(佐々木烈著 三樹書房 2006刊)によると、
ブルウル兄弟商会(フランス人ダビット・ブルウルが創立した貿易会社。
明治20年頃まではダイヤモンドや懐中時計などを主に貴金属類を輸入販売。本店パリ)の日本の支店が横浜と神戸にあり、「横浜支店はアメリカ人リチャード・アベンハイム、神戸支店はフリッツベルト・アベンハイム兄弟を支配人としてすべてを任せていた」。「神戸支店が開設された頃から事業を拡大して電信電話機、天文測量器機、化学器械類、水揚げポンプ、迅速計算器から、小さい物では、ペン先、消しゴムまで輸入して」おり、さらに写真活動機や写真活動現影機、蓄音機、レロイ自転車など、主に米国製の新製品を輸入。ダイヤモンド、映写機、自動車などを日本に最初に輸入したブルウル兄弟商会は「明治36年9月に日本の支店を廃止したため、その後をアベンハイム兄弟が引継ぎ、以後アベンハイム・ブラザルス商会となった。」とあり。
確認のため『幕末明治在日外国人・機関名鑑』で見ると
・第28巻1903年の「KOBE DERECTORY」では
住所が京町24にBRUHL FRERES.があり、
Agents for Keystone Watch Case Co.,Philadelphia,Pa.; Olds MotorWorks,Detroit,Mich.;(以下略。社名が計9社記載されている)
R.E.Abenheim,Kobe
F.B.Abenheim,Yokohama とあり。
・第30巻1904年の「KOBE DIRECTORY」では
住所が京町16にABENHEIM BROS.とあり、Agents for 以下の社名は、6社になっているが、1903年と同じくBRUHL FRERES.
Richard Abenheim,London
F.Berthold Abenheim,New York
R.E.Abenheim
(3)Thomas & Hamilton Co.
についてはわからず。