レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年08月10日
- 登録日時
- 2011/09/14 14:05
- 更新日時
- 2016/04/11 12:06
- 管理番号
- 20110814/691
- 質問
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解決
70代の叔母が10代の頃に図書館で借りて読んだミステリーで、次のような内容に合致する作品を探している。
①舞台はヨーロッパ
②海の近くで洞窟も出てくる
③登場人物は外国人
④夫が双子(よく似た兄弟かもしれない)で、死んだと思っていた夫が帰ってきたが、妻は以前の夫と別人と感じ怖く思っている
- 回答
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全ての特徴に一致するわけではないが、江戸川乱歩の『パノラマ島綺譚』に類似点が多い。
①舞台はヨーロッパ
→舞台は日本。
②海の近くで洞窟も出てくる
→太平洋側にある小島が舞台。森林や渓谷、断崖が出てくる。
③登場人物は外国人
→登場人物は日本人。
④夫が双子(よく似た兄弟かもしれない)で、死んだと思っていた夫が帰ってきたが、妻は以前の夫と別人と感じ怖く思っている
→双子ではないが、主人公の男性が大学時代の同級生(自分と瓜二つで、周りから「双生児」と呼ばれていた)が亡くなったことを知り、この同級生に成りすまそうとする。しかし、亡くなった男性の妻がその事実に気づき・・・というストーリー。
なお、『パノラマ島綺譚』は大正15年~昭和2年にかけて『新青年』に掲載された作品であり、年代的も合致する。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
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- 『江戸川乱歩全集 3』 江戸川乱歩著 講談社 1978 (918.68/10059/3)
- キーワード
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- ミステリー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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ツイッターで以下の情報をお寄せいただきました。(2016-04-11)
「H.P.ラヴクラフトの作品で1941年に発表された「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」(The Case of Charles Dexter Ward)に類似点が多い気がします。差異点は、舞台はアメリカ、海は出てこない、双子ではない(実は先祖)ですが…。」
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 作品タイトル
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000091013