レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年11月29日
- 登録日時
- 2011/11/29 14:01
- 更新日時
- 2016/08/20 12:24
- 管理番号
- 町田-062
- 質問
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解決
碁笥(ごけ)の「笥」の字には、竹かんむりがついているが、今は木製のものがほとんどである。
元は竹製だったのか?
- 回答
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『碁 ものと人間の文化史59』 増川宏一 法政大学出版局 ・・・口絵に「竹製の碁笥」の写真あり
『囲碁の文化誌』 水口藤雄 日本棋院 ・・・p125 白黒写真あり 「弁慶の碁笥」・・・木製
- 回答プロセス
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・『碁 ものと人間の文化史59』 ・・・江戸時代初期頃、「竹製の碁笥」の白黒写真あり
(将棋博物館蔵→今はなし
=大阪商業大学アミューズメント産業研究所)
竹かんむりの字を使っても、今は木製のものが他にもあるかも・・・竿、笊、簾、笛・・・など
・『日本古代食事典』 p117 笥→元来は入れもの、容器一般をさす語であるが、入れるべきものの名を冠せずに、そのまま用いるときには食器のことである、として『和名抄』も引いている
・『古事類苑 31』 器用部1 「笥」 p277~我国の俗、飯を盛る器。ケというのは、漢のいふところのごとく竹器也とは見えず、盛食器とあるので、ケとよんでいる。古は食のことをケといったからケをあてているとも~
・『 〃 30』 遊戯部2 「碁笥」 p103も参照 → 何で作られたかは書いていない
・『字訓』 白川静 2007 p275 け「笥」・・ものを入れる容器。一般に土器または木製で、食器として用いる。~(中略)笥・箪などはみな竹器である。
・『囲碁の文化誌』
p125 弁慶の愛用盤・碁笥・碁石(清水寺・兵庫県加東郡社町)の写真あり ・・・木製
p29 現存最古の碁石と碁笥(中国鄒城市文物管理局蔵)写真あり ・・・陶製
・『碁 ものと人間の文化史59』の口絵をコピー、『囲碁の文化誌』を貸出して終了
- 事前調査事項
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『広漢和辞典(上巻)』 諸橋轍次 大修館書店 には 笥・・・竹または葦で編んだ、食物または衣類を入れる容器 としか記載されていない
- NDC
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- 辞典 (813 8版)
- 囲碁 (795 8版)
- 衣食住の習俗 (383 8版)
- 参考資料
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- 『碁 ものと人間の文化史59』 増川宏一 法政大学出版局 1987年
- 『囲碁の文化誌』 水口藤雄 日本棋院 2001年
- 『日本古代食事典』 永山久夫 東洋書林 1998年
- キーワード
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- 囲碁
- 碁笥
- 木製
- 竹製
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000097254